ライフネット生命 副社長のブログ

説得力

プレゼンでも、交渉でも、はたまた普通のミーティングでもいい。説得力ある議論をするために、もっとも簡単にできることは、「弁護士と検察官になってみる」ことである。

法律のトレーニングを受けている人は、一つの事件・争点について、あるときは賛成の立場で熱く議論をし、あるときは反対の立場でクールに説得をする術を身につけている。

問題となる争点について、賛成する理由をたくさん書き出す。反対する理由を、同じ数だけ書きだす。両者の立場の違いを分ける本質的なものは何か、考える。ずっと考えていくと気がつくことは、表面的な事象を見ているだけでは、「賛成だ」「いや反対だ」という水かけ論にしかならないが、より本質的な事象まで掘り下げていくと、お互いの主張の依って立つ立場を理解し、それが180度対立するものではなく、多くの場合、優先する事柄の違いだったり、時間軸の違いだったり、価値観の違いであることに気がつく。それがクリアになると、問題の解決は「賛成」「反対」ではなく、第三の道があることに気がつく。

たとえば、「ネットで生保が売れるか？」という問いは、我々の開業前は、いわば神学論争に近かった。でも、やってみて気がつくことは、「売れる、売れない」の議論は意味がないこと。

ネットで生命保険が売れない理由

ネットで生命保険が売れる（かも知れない）理由

本質的な議論は、「どれだけ売れるか？」「いくら販売コストをかければ、どれだけ売れるか？」「どうしたら売れるか？」というものである。

仮に相手を最終的に説得できなくとも、少なくとも相手の立場を十分に理解したうえで、深く本質的な議論をする相手であるということを分かってもらえることは、非常にプラスに働くと思う。弁護士出身で、元財務長官だったルービンも意思決定をする際には、常にイエロー・パッド（法律家が好んで使う黄色のルースリーフ）を持ち歩いて、賛成・反対意見を書き綴っていたという。

皆さんも、やってみてください！

保険相談会！

好評につき、 第二回のライフネット生命・保険相談会を実施します！

日時：7月26日　11時～12時、14時～15時

場所：ライフネット本社＠麹町

今回は、生命保険の伝道師、当社社長の出口が、アツク・分かりやすく、生保について語り、その後、担当者がついて、個別にご相談を承ります。

第一回の保険相談会にご参加頂いた皆さまからは、以下のメッセージを頂いております：

　・　非常に皆さん情熱をもって働かれている方ばかりの印象です。
　・　生命保険の仕組み、必要保障額について「体系立て」で説明頂き、自分に必要な保障が明確に理解できた
　・　不安や疑問に感じていたことが解消できてよかったです
　・　誠実な会社という印象をもちました
　・　丁寧に説明頂き、とても分かりやすかったです。　
　・　相談会に参加して良かった。非常にいい雰囲気の会社ですね。
　・　勉強になりました。

ご参加されるかたは、当社HP 問い合わせフォームに、以下を記入してください

1. 冒頭に【保険相談会】とご記入ください
2. 現在の生命保険の加入／検討状況
3. 今回の相談会に期待されること
4. お名前
5. メールアドレス

お待ちしております！

5人の仲間と、25人の応援者

昨晩テレビをつけたら、「イスラム金融の波に日本企業も乗り遅れるな」といった趣旨の特集。

シンガポールでイスラム・コンプライアントな日本株の投資信託（銀行やビール会社、ハム会社を銘柄としてもたない投資信託）を上場させている会社と同時に、マレーシアのレストランで生命保険の必要性を啓蒙する日本の保険会社の方の映像が流れた。

同国では、まだ生命保険が定着していないらしい（利息や賭博を禁止するため、契約者との間に共済のような組合を挟む必要があるそうだ）。曰く、「草の根運動が大切ですから」。なんだか、自分たちがやっていることと重なって、うれしくなった。

全3回の講演に同席してくださった、グロービス・キャピタル・パートナーズの今野さんがおっしゃっていた、とてもいい言葉。

「100人の人を動かすには、5人の仲間と、25人の応援者がいればいい。ライフネットには、もう50名近くの社員＝仲間がいる。あとは、今日ここにいる皆さんが応援者になってくれれば、必ず大きな波を作って、世の中を動かせるはず」

今週も、明るく元気に頑張ります！

つかみはばっちり

グロービスの3連続講演企画も、金曜日の大阪にて最終。先日の東京校での反省（アイスブレーカーとなる話が冒頭になかったため、1時間くらいお互い張りつめた空気だった）を活かして、新大阪から本町への御堂筋線の中で、必死に考えた。

どうやって、大阪の皆様と、冒頭で雰囲気を柔らげる話をするか。特に、大阪の人は「オチがないと、『で、オチは？』と厳しく問われる」という話を以前から聞いていたので、緊張する。

考える、考える。大阪と私の、接点。

そして、これしかない、というネタが思いついた。

いざ、会場入り。

そして、スタート。

『皆さん、こんにちは。えー、私は普段はあまり緊張しないタイプなのですが、今日はとっても緊張しています。というのも、「大阪では、必ず話にオチがないといけない」と伺っているからです。今日は、オチがない、硬い話ばかりになるかもしれませんが、どうぞお許しください。

さて、私はこれまで、仕事ではあまり大阪には縁がありませんで、大阪に来るのもたまーにプライベートで来るくらいなのですが、特に印象に残っているのが、2002年のワールドカップのときに来たこと。このときは、横浜に予選を見に行って、とっても感動して、「準々決勝の組み合わせが決まる前の今だったら、チケットを買える」と言われて、「このままいけば、日本対イングランド！（ベッカム見たい）」と思って、大阪での準々決勝のチケットを、結構な大枚をはたいて、買ったのでした。

そして、張り切って大阪に来たのですが、試合は「トルコ対カメルーン（追記：「セネガル」だったそうです。記憶違いでした・・・）」・・・日本対イングランドを見にくるつもりだったのに、結果的に、どっちを応援していいかよくわからない試合を、（カメルーンセネガルのフェイスペイントして、これは言えなかった・・・）みました』

uketa

よかった、よかった。おかげさまで、その後の講演も、とても和らいだ雰囲気のもとで行うことができました。金曜の夜にもかかわらずご参加頂いた皆様、そしてグロービス様、本当にお世話になりました！

今回も、多くの方が内容をブログで、大変好意的にご紹介してくださっています：

修行者Ｆ　さん
学（ぼ）ぶログ　さん
H.A.A.R.P　さん
その道中を陽気に　さん

それでは、ちょっと遅いですが、3連休の残り1日もごゆっくりお過ごしください。

*　追記：さらに数名の方が、ブログで講演内容をご紹介くださいました：

ペーター　さん
姫路の鉄鋼製造業3代目のブログ　さん
今日の言葉。　さん

 

東大本郷キャンパスにて

遅ればせながら、木曜日のセミナーのご報告。株主である東大エッジキャピタル様のご厚意で、東大の本郷キャンパスで教室をお借りし、一般の皆様向けの保険セミナーを行いました！

はじまる前に、HBSの同期がやっているベンチャー＠正門前を訪問。フィルモア・アドバイザリーという独立系の株式リサーチ会社。外国の機関投資家向けに、独自の日本株式レポートを英語で出したり、調査の支援をしたりする会社です。

本郷3丁目の駅から歩いてたら、赤門の前あたりで「岩瀬さんですよね？！」と大学生の方に呼び止められたので、「オレも有名になったかぁ～」と思ってたら、訪問先のこの会社でインターンをやっている方が、お迎えに来てくれただけでした。まぁ、まだ、友人の会社で有名、といった程度です（涙）。

今回は、「生命保険は難しくない！らくらく理解の７つのポイント」ということで、予備校のテキストのように編集した特製レジュメを準備。なんだか、司法試験の予備校講師をやっていた頃を思い出しました。

自分で「6時間でわかる商法」「国際私法～入門マスター」などの講座を企画して、教材作って、教えてた。そんな経験が、いま再び役立つとは。ジョブズが語ってた話（大学をドロップアウトしてたまたまやってたカリグラフィがあとからＭａｃのフォントの開発に役立った、という話）を思い出した。

平日の夜、ということもあって、スタートは若干遅めの19時半に。教室には40名近くの方にお集り頂きました。岩瀬・高尾のリレー方式で行いましたが、感想のアンケートでは、皆さん、大変ご満足頂けたと書いて頂けました。

ネットの会社だからこそ、お客様とのリアルの接点を大切にしていきたい。次は、来週の土曜日に行われる、第2回・無料保険相談会＠ライフネット生命本社へお越し下さい！（第一回の様子は、こちらをご参照）

45.192キロ

先日のセミナーでは、終了後に大勢の方が名刺交換をしてくださった。名刺の数を数えたら、なんと！64枚もありました。すごーい。

せっかくと思って、おひとりおひとりにお礼のメールを出したのだが、あとから内容に間違いがあることに気がついた：

> 私たちの挑戦は、まだはじまったばかりです。マラソンに例えるならば、
> 最初の1メートルを走り出したくらいでしょうか。
> あと、45キロ以上の長い道のりが待っています。

書きながら、「えーっと、45.192キロ？なんか違う。まいいか、45キロで」と思って書いたのですが、

マラソンは、42.195キロだった・・・

そして、「45」という数字はどこから来たのかというと、わが国の生命保険業界の市場規模が45兆円（簡保・共済を含む）という数字をセミナーで連呼していたので、つい「45」という数字が頭に残ってしまったようで・・・

こうやって、少しずつ脳みそが生保漬けになっていくのかしらん。

ミシュラン一つ星の鍋料理屋さんと保険の関係

for further details on the aforementioned topic, please see the current version of "Deguchi-ga Watch!"

出口の真っ正直インタビュー　～　神楽坂「やまさき」の女将編

なぜに神楽坂の女将とデグチ？と思ったのですが、世の中、意外性、ギャップが大事ですよね。

僕もいま原稿をはじめて読みましたが、おもしろい！

つかみが大切

先週金曜の名古屋に続き、昨晩、グロービス東京校にてセミナーが開催された。180名の枠に対して300名以上の応募があったそうで、会場はぎゅうぎゅう詰め。

仲間うちではよく話しているのですが、こういう機会を頂けていること自体、とってもラッキーなことだと思っている。留学前は普通の社会人6年目の平社員に過ぎず、さして人に語れる経験があるわけでもなかった。また、ライフネット生命もまだ開業間近で、事業として成功するかどうかはこれから試されるところ。

それが、留学中にはじめたブログがきっかけで本を出すことができ、ワクワクする新しい事業の立ち上げに携わることができ、自分の体験を多くの人と共有させてもらえるようになった。

人生、どう展開するか、本当に分からないものだなぁ、と痛感しております。

いまは、こういう機会に恵まれた幸運を日々、かみしめながら、自分にできることを一つ一つコツコツやっていくことだと思っています。

どなたかに言われた。「貴方たちは、業界に革命を起こそうとしているんだから。革命は、1ヶ月や2か月では起きないって。じっくり腰を据えてやりなさい！」

昨日は、皆さんが超真剣な表情で臨まれるなか、オープニングから堅い話で入ってしまったら、そのままずーっと緊張感あるかたーい雰囲気で流れてしまったので、ぐったり疲れてしまいました。やっぱり、つかみでアイスブレイカーというか、雰囲気を和らげるお話をした方が、お互い肩の力が抜けていいかもな、と思いました。

早速、数名の方がブログでご紹介して下さっています！

M's Blog 　さん

しゅうりずむ　さん

東京から広島を発信する人日記　さん

*　追記：Like a Rolling Stone さん

（名古屋セミナーについても書いてくださった方が、追加で何名か）

葉隠れヒトリヨガリ！さん

世界に笑顔を！さん

明日は、一般公開の保険セミナー＠東大本郷。ここでは、すべての方が知っておくべき、保険のカラクリについて私からお話しさせて頂くことで、「保険」という切り口から、金融リテラシーの向上を図ることを目標とします。まだ、若干名、空きがありますので、今からでもご参加ください！

明後日は、グロービスシリーズの最終回＠大阪校。さすがに同じ内容が3度目となるので、かなり磨きがかかっている？よう、今からしっかり準備をしたいと思います。

お客さまが店を作る

人気レストランのオーナーの方が、「いいお店を作るのは、いいお客さまです」といった趣旨のことを話されていた。

確かに、どれだけ美味しい料理が出て、内装が洒落ていたとしても、客層如何によっては雰囲気は180度変わってしまう。

自分が心地よいお店を思い出しても、その空間を共有している他の顧客は、同じような雰囲気と時間の流れ方を愉しめる人だということに気がつく。

そして、ネット上でもそれは同じ。

読者によるコメント欄が荒れていたら、自然とその「店」の雰囲気も穏やかでなくなる。

この点において、本ブログは、本当に素晴らしい読者の方々に恵まれているなぁ、と思ったわけです。知的で、暖かくて、いつも応援してくれる。反対意見があるときは、きちんと述べる。

一時期は、ちょっと意地悪な書き込みとかもあったのだが、いつの間にかそういうものは消えてしまったようだ。

「棘のない薔薇は美しく香らない」とは、どこかの文人の言葉だったと思うが、本ブログが形成するコミュニティも、温かいだけで甘やかしてもらっていてはいけないのでしょうが、

まぁ、とにかく、そんなことを考えたのでした。

名古屋

金曜・土曜と、名古屋に行ってきました！久々に、写真ブログでも。

金曜の夜にグロービス名古屋校で行われたセミナーは、おかげさまで大盛況。100名を超える方々を前にして、2時間弱、Ｑ＆Ａも交えて、お話させて頂きました。

何名か、感想をブログに書いてくださっています：

　　MRってお仕事は　さん
　　のと家ひねもすのブログ　さん
　　みるきのブログ　さん

また、会場には何名も他の生命保険会社の方々がいらっしゃっていたのですが、以下のような暖かいコメントを頂きました：

• 「目指すところ、理念は一緒です。がんばりましょう」
• 「同じ保険業界にて働く者にとっても新鮮であり且つ良い刺激を受けることができました」
• 「是非業界の腹をぶち破ってNO.1シェアを目指していただきたいと思います。それによって既存生保としてすべきことがやっと見えて対応することで消費者の利益につながっていくものと信じています」

参加頂いた皆さん、本当にありがとうございました！

翌日は、午後からセミナーだったので、午前中はホテルの部屋で作業。チェックアウトの11時から資料の準備をして、それから会場へ。場所を確認したのち、お昼を食べに入ったのがこちらの素敵なお店　→

市場の近くということがあって、飾らない、昔ながらのお寿司屋さん、という感じ。

メニューには「ドラゴン」「おちこぼれ」「落合」「ちびまる子」など不思議なものがありましたが、とっても美味しくリーズナブルでした！

そして、会場へ。自社で企画した保険セミナー、皆さんのご協力もあって、当日は45名の方にお越し頂くことができました。

前半はＦＰの青木栄子先生に、「賢い節約術」というテーマでお話頂き、

後半は私が「目からウロコの保険塾」というテーマで、生保についてお話しました。

アンケートでは、

• 「今日の話を聞いて改めて今の保険料が高いことに気が付き、見直したいと思いました」
• 「大地震にフォアグラのたとえが面白かった。今日の内容を出版化してほしい」
• 「掛け捨ては損ではない。保険は全てではない、など、とても分かりやすかった」

という温かい声の半面、

• 「目新しい話はない。時間通り終わらせてほしい」（ちょっとオーバーしちゃいました！）

という厳しいご指摘も頂きました。

いずれにせよ、当社のようにネットしかお店がない会社であればあるほど、今回のようなリアルな接点を持つことは不可欠だと思います。

今後も、このような場を持ちたいと思いますので、皆さまもぜひご参加ください！今週は、火曜日にグロービス、木曜日に当社独自の保険セミナー、大阪でまたグロービスにてセミナーです。