1. 生命保険に関する認知・関心が高まっており、加入・見直しの必要性を感じている人は少なくない
【私見】
ユビキタスな営業員の存在、頻繁なテレビCMや雑誌の特集、そして不払いや銀行窓販による一連の報道。日常の生活の中でも、生命保険のことを考える機会が増えている。結婚した人、子供ができた人、家計が苦しくなっている人、子供が独立した人。生保を最適化したい、と考える能動的にニーズは強く存在するのでは?
2. 丁寧に説明してあげなくてもわかるような、簡単な商品を作って売ればいい
【私見】
保険は本来シンプルなもの(「亡くなったら●円払います。以上。」)。ネットで売れるように、極限までシンプルな商品を作ればよいのでは?
3. 加入パターンを類型化したり、各種シミュレーションツールを準備したりすることで、個々人が自由に商品を組み立てることができる
【私見】
ネットの特徴は、カスタマイズ性。工夫すれば、個々人にほどよくカスタマイズされたソリューションを提案できるのでは?
4. ネット生保でもコールセンターを通じた人間とのやり取りはあるし、良質なサービスを提供していくことで信頼関係を構築することは不可能ではない
【私見】
「信頼」はコツコツ、誠実に良質なサービスを提供していくことと、情報開示を積極的に進めていくことで、作っていくしかないのでは?
5. 「最後のひと押し」は、やりすぎると煩わしいと感じることも
【私見】
メールなどでやんわりとリマインドしてあげれば、お客さまにとっては十分では?
6. 既存の生命保険商品・サービスに、100%満足している人は殆どいない
【私見】
新しく、使い勝手がいいサービスの登場が待ち望まれているのでは?
7. やっぱり、ネットの利便性は高い
【私見】
時間と場所を問わない。リアルタイムで自分で試算が可能。充実した情報提供が可能。外部サイトとのリンクが容易。直販によるコスト減。最近では動画なども普及。
10年後、世の中でネット取引がさらに一般化し、新しいパラダイムに移行した中で、「生保だけがネットで取引されない」ということが果たしてありえるのか?
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昨日のエントリー、コメント欄が盛り上がっているようですね!
エントリータイトルを「売れる理由」にしてもいいのに、(かも知れない)を入れているところが謙虚な感じでいいですね。でもそれが逆に自信を窺わせる感じもします。応援してます。
投稿情報: ryota | 2007年12 月 7日 (金) 15:20
盛り上がってきましたね~。業界の人がいっぱい。銀行は市場や政策金利で利益が守られてきたように、生命表を伝家の宝刀のように守り続けたこの日本の生保は、利益確定がされた$箱ビジネスでした。ソニーを含めた外資が喜んでやりたがる訳です。消費者に選択の余地がないのが、この岩瀬さんのメッセージなんだろうと感じてます。ネット販売での成功の基本は、せめて一般生保の現在の料率の20%にできるか?最終的にはリーガル超えて世界中の消費者に提供できる商品に仕上げることが成功の要因でしょう。日本だけでちまちま個人供給するにあたってお金をもってる高齢者対象には購買は無理。結局コストの高くつく募集人が介在することになり今のスタイルになるのがオチデスネ。B to Bで法人に販売なら50%Downの商品にできれば勝負可能でしょう。それ以上だと共済には勝てないでしょう。トップセールスだとか、使命感だとか、安心感だとか生命保険会社の作ってきたキャッチフレーズは、3丁目の夕日とともに化石と化していくことでしょう。古いスタイルにもう誰も期待はしなくなることでしょう。
投稿情報: TM | 2007年12 月 7日 (金) 14:16
「自分の命の価値って」
素直に書きます。私には自分の命の価値がいくらだかよくわかりません。保険の原点(シンプルにする)ってそれをはっきりさせることなのかなと他の方の真剣な意見を考えさせられました。
「夫」の反対は「¥」と似ているという話を聞いたことがあります。少なくとも自分が死んでも妻が娘を育てるのに、経済的な理由ですぐに他の人と結婚しなくても過ごすことができるというのが最低限になるのかな・・と今は思います。
そう考えると、家族を扶養していない時って余計自分の価値って見出しにくい事に今気がつきました。ちょっと危険な仕事をしているので、葬式代くらいは親に渡そう位の気持ちで入った気がします。
でも・・よく調べてみると、自分が入っている生命保険以外に案外、国の年金や会社が入っている保険が出ることを知るとよくわからなくなりますよね。
30を過ぎて、自分がやりたい事をはっきりと言える岩瀬さんは「自分の命の価値」ってどう考えているのか、差支えがなければお教えください。
投稿情報: kawata | 2007年12 月 6日 (木) 21:43
まず「信頼関係」というものを分けて考えるべきだと思います。一つは人としての信頼感、もう一つは会社としての信用力。
対人だろうがネットだろうが要するにユーザーとしては万一の時にきちんと対応してくれることが重要であり、これは不払いがないか、会社がつぶれないか等、寧ろ会社としての信用力に依存するものだと思います。
人(及び法人)としての信頼感はそれこそブログなりPR/IR等である程度醸成できるしそれはそれでいいと思うのですが・・
つまり、資金力に勝る大手がネットでシンプルなセイホを販売し始めたら(必ず始めるでしょう)貴社はどうするか、という点が重要で、外野としてはこの点に一番注目して拝見しておる次第です。
自社のことではないので評論家気取りで恐縮ですが応援しております。頑張って下さい。
投稿情報: KAO | 2007年12 月 6日 (木) 17:41
こんにちは。いつも拝見させて頂いておりまずが、初めてコメントさせて頂きます。
私もyabyabさんと同じく、2が重要だと感じます。既存生保やこれから出てくるであろう競合相手との競争に勝つには「Best、First、Cheapest」な商品を提供することが重要だと思います。
私見ですが、消費者は生保に「わかりやすさ(納得しやすさ/透明度)」を求めていると思います。その意味では、上記2のような今までにないシンプルな商品をネットで安価に提供できれば、強力な商品となりうるし、かつ、その後の展開にも繋がるかと思います(例えば、新社会人が安価な『死亡●円のみ』保険に『とりあえず入っとくか』という感覚で加入し、数年後に家庭を持つ頃に『ちょっと見直そうか』とより包括的なプランに乗り換えるとか。その間にメール等のツールで継続的に顧客を教育するとか?)。
投稿情報: scandium | 2007年12 月 6日 (木) 04:52
まずは2が重要でしょうね。
3は案外難しいかもしれません。シンプルな商品、商品構成が前提だと思います。
最も重要なのは4だと思います。唯一の顧客接点になるだろうコールセンターの質が信頼関係の土台となります。ここがしっかりしていれば、最後のひと押しはメールでも電話でも可能だと思います。
7はプロモーションからサイトまでのトータルでの設計次第でしょうか。
少し気になるのですがブランディングは???
投稿情報: yabyab | 2007年12 月 6日 (木) 02:37
こんばんは。 昨日トラックバックしたのですが、なぜかはじかれてしまいました…
長期的に考えると、緩やかでも確実にある程度のシェアはネット生保に移っていくのだと考えます。 むしろ問題は、先行者が圧倒的に有利なネットの世界において、数多くの新規参入者の中でスタートダッシュするための工夫作りにあるのでしょうね。
がんばってください!
投稿情報: Taejun | 2007年12 月 6日 (木) 01:32