ハーバード留学中は、「こいつはスゴイ!」と唸らされた人物が何名かいたが、日本人でもその実力と人間的魅力に感服させられたヤツがいた。年齢は一つ下なのだが、ハーバードでの学年は一つ上。Yale大を卒業後、東京のマッキンゼーで大活躍し、一足早く留学していた男だ。名前は、渡辺健介。
その彼が、会社を辞めて新しい事業を始めた。それが、日本を元気にする 教育事業。とっかかりとして、一冊の本が世に出る。「世界一やさしい問題解決の授業」。今日の午前中に、できたてほやほやの本を持ってネットライフのオフィスを訪ねてくれた。
子どもを対象にマッキンゼー式の問題解決方法のエッセンスを、具体的な題材とともに教えるというものだが、「子供のために」と思って買った大人がじっくり読んでも、学ぶところは多いという優れた一冊。その問題解決のエッセンスは一見シンプルだが、美しもあり、これを自由自在に操れるようになるのは決して容易でない。子供のための本、と読みすごすことなく、シンプルな事例から自分の日常の課題に役立てられるようになるかが、読者の腕の見せ所だ。
彼は少し前にプレジデントから出た「子供のためのマッキンゼー式問題解決方法」の仕掛け人であり、本の紹介によると、以下のことをミッションに掲げている:
「教育・エンターテインメント・メディアを通じて、個々が『点火』する(己の才能と情熱を見つけ、目的を結晶化させる)きっかけを提供し、デルタ(世にポジティブな変化)を起こすサポートを行う」
こんなウェブサイトもいつの間にか作ったようなので、ぜひ見てみてください!学生向けの研修もやっているようで、コンサルタント志望の人は、マッキンゼーが誇るトップ若手コンサルタントの一人だった彼の切れ味鋭い講義を聞いてみるのもまたよし。
お世話になっている投資家の方にも彼を紹介したのだが、「彼は本当にすごい!ホンモノだ」とうなられていた。少ししたら、世の中を騒がせているかも知れない彼の、一足早いご紹介でした。
文中の「子供のためのマッキンゼー式問題解決方法」は書籍でしょうか?
投稿情報: chihiro | 2007年7 月15日 (日) 15:39
いつも楽しく読んでいます。さすが一流コンサルタントの方は何をされても素晴らしいですね。
問題解決キッズの最終目標の例に「地球温暖化を防ぐ」「アフリカの貧困問題をなくす」といった、大きな社会の問題にも取り組む事と、書いてあり、ニヤリとしてしまいました。
僕の仕事が、そのまま天才君の目標の例となっている事に大人げなくうれしく思います。
会社の立ち上げがんばってください。
http://d.hatena.ne.jp/euro-envi/20070627
投稿情報: Euro-envi | 2007年6 月28日 (木) 06:51