東大が、色々と変わろうとしているらしい。弊社社長の出口は前職で「東京大学総長アドバイザー」なる役を務めていたこともあって、以前から小宮山総長が熱心に改革を進めようとされていることは聞いていた。今朝、学生を対象に「アントレプレナー道場」なる授業をもたれている先生と、「東京大学エッジキャピタル」なるベンチャーキャピタルの方がお見えになって、直接お話を伺う機会に恵まれた(今度、学生さんを相手にお話することになりました)。
キャンパス内にある起業家の寄付を受けてアントレプレナーセンターなる建物を設置したりもしているらしく、学生の頃からアントレプレナーシップを育もうとする一連の取り組みは、極めて意義深いことだと思った。もちろん、実際には卒業後すぐに起業する人たちがそれほど多くないとしても、多くの学生が一度企業勤めを経験した後にでも「アントレプレナー」という選択肢がキャリア上あることを意識してできていること、それ自体が重要な効果があると思う。
僕が留学していたHBSでは、卒業後は起業する人間がもっとも尊敬される、というカルチャーがあった。誰しもが、「いつかはオレも!」と考えている。他方で、大学を卒業してすぐに起業するよりも、ある程度企業勤めをしてから会社を興す方が(もちろんゲイツやジョブス、デルなどの例もあるが、彼らは例外的な大天才であると認識)、ある程度はrobustなビジネスモデルや組織作りができるのではないか、との仮説も抱いている。したがって、今後はエスタブリッシュメント×アントレプレナーシップの融合が進むようなことが、ますます重要になると考えている。
東大の一連の改革には、細かい点においてはいいと思わないものもあるが、大まかな方向性としては、このようなエスタブリッシュメントとアントレプレナーシップとの架け橋という点においても、大きく期待している。
「東大×起業」を掲げる
学生団体なんかも出てきてます
ブログ
http://blog.livedoor.jp/tnk_members/
公式WEB
http://venture-tnk.com/index.html
投稿情報: Yo | 2007年4 月27日 (金) 11:08