ブログをはじめて、本を出版してよかったことの一つは、知らない人に批判されることに免疫がついてきたこと。今朝も、文庫本に早速アマゾンのレビューがついてると思ったら・・・
時代遅れ,
2009/5/15 ブログを本にしたので仕方ないが、時代遅れの感は否めない。
タイトルが金融資本主義を超えてとあるが超えているものは何もない。
なぜこのタイトルなのかも疑問である。
HBSの環境や、MBAホルダーがその環境で何を感じどう成長していくのかそれにこのような本を読む人は関心をもつのではないのだろうか。
ブログの耐用年数が低いということを痛感した。
少なくともこの本は時代を超えていない。
ルールメイカーではない,2009/5/15 本書の内容にもあるがこの人には信念や新しいものを作り出そうというものがないのだろう。
確かに解説のとおり金融資本主義に疑問は投げかけている部分はあるのだがそれは一応こういう問題点もありますよと指摘しておけば批判されないだろ、頭がいいと思われるだろうという程度の批判でしかない。
口だけの批判でしかないのである。
そんな著者がネット生保を立ち上げたのはひとえに社長の出口氏そしてそれをうまい具合に引き合わせた谷家氏の功績でしかない。
与えられたことをうまくこなす若者そしてハーバードMBAの主席だからマーケティングが武器になる新会社には利用のしがいがあると考えた谷家氏はさすがである。
器用な秀才の器用な分析を読みたい人は読むべきだと思う。
しかしそれは人を動かさないし何の価値もない。
この仕事をはじめてすぐの頃は、こういう心ないコメントを読むと「ひどい!うえーん」と胸を痛めたのだが、だんだん慣れてきて、「ああ、こういう感じ方をする人もいるんだ。なるほど」とか、「えぇ?そうくる?」などと考えるようになり、一種のトレーニングになっている。
いつも思うのだが、僕なんかは本を読んでつまらなかったら、それ以上時間を無駄にしたくないので途中でやめてしまうのが、こういう方はわざわざ時間を使って最後まで読んだ上で、「時間の無駄だった!キーっ!」と思い、それからアマゾンにわざわざアカウントを作って、さらに時間をかけてネガティブなことを書くのだから、その原動力というか、エネルギーはすごいなぁ。よっぽど気に入らないんでしょうね。
そもそも、本は特に客観的に「いい本」「悪い本」があるわけではない。本の好き嫌いは人のバックグラウンド、興味関心、好みなどによる、極めて主観的なものなのだから。あるのは、「多くの人に最大公約数的にウケル本」というものだろうか。ある人が「つまらない」と思っても、また別の人には「面白い!」と思ってもらえれば、それは「その手の人にとっては面白い本」という評価になるのではないだろうか。
レビューと一緒にその人のバックグラウンドだったり、あるいは「この人が好きな本」というリストがついてあると、自分と感性が同じ人かどうかが分かっていいかも。コメントだけ読んでも、この人がどういう人で、どういう好みか分からないですもんね。一応「その他のレビュー」がその役割を果たすのでしょうが。
ちなみに、なぜ「金融資本主義を超えて」がタイトルなのかというと、あとがきにも書きましたが、金融危機で米国的な資本主義がダメだ!というムードが高まりましたが、本書を読んで振り返ってみると、米国的な資本主義はいわゆる「金融資本主義」だけではなく、それはリーダーを育てようとするとか、アントレプレナーシップを育むとか、多様な国籍やバックグラウンドの人を受容するとか、社会起業家を育てるとか、そういう裾野が広いものなのだ、ということに改めて気付いたからなのです。ご参考まで。
そんなわけで、よかったら前作を読まれた方、ブログを読まれていた方も、手に取ってみてください。ちなみに先日アナウンスした開業セミナーには、すでに170名近い方々から応募を頂きました。
天気がいい日が続いていますね。よい週末を!明日は文楽だ。
(追記) 批判を無視するほどの器の大きさは、まだ備わっていませ~ん
他人の妬みをどう扱うか、自分の感情をどう受け入れるか・・・
反応的になってロジックで返しても何も違いを作りません。それが問題の本質ではありません。
岩瀬さんのように他人がやっていないことを進んで切り開いていく人には、こうしたチャレンジはつきものです。他人はいつも鏡であり、最終的には岩瀬さん自身のあり方の問題です。
訓練を積んで、怒りが満ち満ちている時ほど謙虚で愛のある対応を心がけてください。皆が岩瀬さんのように恵まれた人生を送っているわけではないことを理解して。岩瀬さんに注がれてきた愛を還元してあげてください。
露出が増えれば今まで以上にイメージ・印象で判断されていきます。バッシングを防ぐためにも必要なことです。
投稿情報: lyly | 2010年12 月27日 (月) 13:51
ハードカヴァー、そして文庫本を拝読させて頂きました。文庫本は、今でもよく読んでいます。
岩瀬さんと同世代の者です。岩瀬さんと同じ時期に、ボストンで学生生活を過ごしておりました。
私は本書にとても良い影響を受けました。とても参考になります。
ただ、岩瀬さんの辿られた道、経歴は、余りにも華やかで、一般の方々にはあまりご縁のない世界ではないのでしょうか。私自身、ハードカヴァーを初めて拝読した後、ショックで暫くの間立ち直れませんでした。
同じ日本人、同世代、同じ時期に同じ土地(ボストン)で学んだ人間が、どうしてここまで違うのか、と。
しかし、ここが資本主義の面白いところです、
自分が相手より劣っている(?)相手の方が素晴らしすぎると思ったら、自分も努力して、その方に近づく様、努力すればよいのです。
ネガティブな投稿をされておられる方は、きっと自己満足されていない方々なんでしょうね。
気にされず、無視されたら良いと思います。
益々のご活躍をお祈り申し上げます。
投稿情報: Y | 2010年10 月11日 (月) 03:33
初めまして。私は日経アソシエなどでお名前は存じてましたがブログを読んだことが全く無い状態で本書を手にしました。私が受けた印象ですが、一番良かったのは、一人の少年から大人になる男の子の視点という形で読めたことです。お偉いさんが書いたような上から目線ではなく、常に初心者の下から目線で書かれている印象があり、あぁ、こういう感じを受けるのだなぁ、とか、私もこう思うだろうなぁ、と共感できる面が多々ありました。何より、情緒的な点が良かったです。同時に、こちらを読んだ後、今のお仕事では岩瀬さんの魅力が生かせていないのではなどと思ってしましました。また、タイトルはちょっと違うかな、と思いました(笑)。本当に手に取るべき人が取らないような気がします。色々想いましたが、買って良かったです。何度も読み直したいと思います。
投稿情報: 川越 | 2009年5 月18日 (月) 21:34
私も多くの方と同じく、いつも楽しくブログを読ませて頂いてます。
本については、ハードカバー、超凡思考、文庫版と全て買ってますし、超凡思考と文庫版については常に鞄に入れてあり、嫌なことがあるごとに読んで元気を貰ってます。
ですので少なくとも僕という人間一人は動かされてますよ!!
セミナーも申し込みました、迅速且つご丁寧な対応有難う御座いました。
あとがきにも書かれてるのに「金融資本主義を超えて」を超えてないと評されるはもしかしたら岩瀬さんのように嫌な本だったので最後まで読まずに書評だけされてのかも。。。
投稿情報: 青いヤツ | 2009年5 月18日 (月) 09:37
いつも楽しく読んでおります。
僕はこういうアプローチが出来る時代が嬉しく感じます。『保険会社の副社長』という立場の人が、こんな風に、情報発信できることなんて、今までの生保業界には無かった!
岩瀬さん、本当に応援しています。頑張ってくださいね。
投稿情報: 阿部 | 2009年5 月17日 (日) 19:51
留学本を1,2年前に読んで刺激を受けてから、岩瀬さんの行動が気になり、こちらのブログも時々拝見しておりました。
私なんて何も社会に発信していないし、岩瀬さんはすごいなあって本気で思ってたけど、この批判への対応の仕方はちょっと失望しちゃいました。
嫉妬してる人たちがそんなひどいコメントをしているのだから、ただただ無視して、ギャグにして笑っていてほしかったです。
なんて生意気なことをすみません。。。
投稿情報: S | 2009年5 月17日 (日) 19:21
“ルールメイカーではない”というタイトルの方の、「しかしそれは人を動かさないし何の価値もない。」はちょっと言い過ぎだと思います。この本を読んでビジネススクールに興味を持つなどして、動かされた人は沢山いると思います。価値は十分にあると思います。このレビューを書いた人は、文章の端々に岩瀬さんに対するジェラシーみたいなものが感じられます。
投稿情報: passer-by | 2009年5 月17日 (日) 06:07
初めまして!
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
今日のブログは、岩瀬さんの「ムキーッ」としている姿が目に浮かぶようで、声を出して笑ってしまいました。
私はハードカバー版を最近読みましたが、数年前の趨勢を振り返るという意味では、十分に今でも一読の価値があるトピックが盛り込まれていると感じました。
岩瀬さんの更なるご活躍を期待しています!
投稿情報: taka_kick | 2009年5 月17日 (日) 00:56
いつも家で、時には会社で(笑)、ブログの方読んでおります。
ハードカバー版は2年前に、文庫版は先週買いました!文庫版、いろいろ評価はあるかもしれませんが、私は今でも読んでもいいことが書いているな~と改めて刺激をいただいた気分です。友達にもお勧めしています。
あと文庫本になったので電車でも読みやすいサイズになったことも嬉しいです。再度刺激を下さってありがとうございました、岩瀬さん。
27日の開業一周年セミナーの方、申込みしました。
申込みの中でメールでの素早い返信と丁寧な対応に少々感動致しました。当日楽しみにしております!!(水曜日は仕事を抜け出して行きまーす)
投稿情報: 鷹取 真一郎 | 2009年5 月16日 (土) 01:57
世の中に何の価値も生み出していないくせに、あくせくと努力して価値を提供している人に悪口を言って、その人よりも上に立ったような気分になりたい、ダメ人間ってたくさんいるんです。私もテレビに出た後で、2chの悪意に満ちたコメントを見て、腹が立ったものです。目立つんだから、悪口を言われないなんて、無理なんです。スルー力、つけましょう。
本の面白い、読みやすいは編集さんの力量と関係あるんじゃないかな。
投稿情報: るる | 2009年5 月15日 (金) 21:34
>レビューと一緒にその人のバックグラウンドだったり、あるいは「この人が好きな本」というリストがついてあると、自分と感性が同じ人かどうかが分かっていいかも。
全くもって同感で以前「書評の読み方」というブログエントリーを書きましたが(↓)、
http://www.ladolcevita.jp/blog/global/2009/01/post-125.php
最近は、信頼する人のお勧め本を読むようにしています。
岩瀬さんの書評エントリーの本も読んでますので(Ahead of the curveとかR25のつくり方とか)、もっと書いてくださーい(って、そういうブログじゃないんだと思いますが)。
投稿情報: la dolce vita | 2009年5 月15日 (金) 17:48
そこで嫌味を言っちゃう岩瀬さんはまだまだ小物ですね。そういうことを言ってしまうと小物ぶりとしょうもなさが滲み出てしまいます。だめな先輩の真似をしてはいけませぬ。頑張れ、岩瀬!
投稿情報: 応援する者 | 2009年5 月15日 (金) 15:49
お久しぶりです。
http://renny.jugem.jp/?eid=946
に感想を書きました。
ポジティブな印象をあらためて受けましたよ。
投稿情報: rennyです | 2009年5 月15日 (金) 12:30
いつもブログ読んでます!時々笑います!
文庫版も買いました!(まだ読んでいないですが、今日読みます)
次回作も楽しみにしてます◎
岩瀬さんも良い週末をお過ごし下さい!
投稿情報: yuji | 2009年5 月15日 (金) 12:10