文庫本のタイトルについては、常連のどどんぱさんから「なんだよ~せっかく考えてやったのに普通じゃ~ん」という突っ込みを頂いた。しかし、今回は名前を付けるのはいかに難しいか、ということを思い知ったわけです。実際、難しいのですよ。
今回頂いたアイデアの中で、個人的にいいなと思ったもの:
チャールズ川のほとり
内なる声
計画された偶然
気球
「熱い思い」「志」「プリンシプル」
しかしいずれも本書の一部を表すものであり、全体を通じて伝えたいメッセージでもないのですよね(よく読んでみたら「チャールズ川のほとり」って一回も登場すらしてなかった・・・)。編集者の方からは、「エッセイストとしては無名の存在なのだから、ある程度本の内容が明確に分かるタイトルにして欲しい」というリクエストを頂いていました。
(実は、ウォーレンバフェットの言葉として本書の中にも登場する「セックスを老後の楽しみに取っておくな」というのもタイトル案として浮上したのですが、さすがに会社的にそれは・・・ということで即却下になりました)
それでいろいろ悩んだあげく、何度も読み返して、「結局本書を通じて語っていることは何?」と考えた結果、「従来型の米国金融資本主義では語りつくせないもの」ということに行きついたわけです。
でも、頂いたアイデアに触発されて、各章や節の見出しは大幅に付け替えましたよ。とくに第一章や第六章辺りにはたくさん取り入れているし、何よりも全体を通じてエッセイ風な、軽妙なノリの見出しをつけることもできたのも、皆さんのお知恵をお借りしたからです。
なお、「金融資本主義を超えて」というタイトルは訳書ですでにあるようですが、(失礼ながら)それほどたくさん売れそうな類の本ではないので、かぶっても問題ないかな、と判断しました。
というわけで、引き続きの温かいご支援、どうぞよろしくお願いします!まずは本屋さんで立ち読みしてみてくださいな。
…?
のんびりネットから離れていたら、知らぬ間にお座敷がかかっていたようですね。
ええっと。名前を出していただいたのは光栄ですが、なんだか不思議な表現になってますかね。言うほどのことでもないのですが、手元に時間があるのでちょっとだけ書いておきます。
どうコメントしていいかちょっと困惑しているのですが、まず
「なんだよ~せっかく考えてやったのに普通じゃ~ん」
というセリフは私のコメントの文面とだいぶ違う気がしますが(笑)。
正確に言えば、私本人もアイデアを考えてみようかなとは少し食いついたものの、当時は暇がなかったもので結局投稿もしていません。文庫版タイトル募集のお題でたくさんの投稿があり、異様に盛り上がった雰囲気に気圧されて、その前後はしばらく静かに観察だけして過ごしてた気がします。
そんなわけで今回「ああ、かぶっちゃったのね」と思いつつ、きわめて他人事のような婉曲表現になってたわけです(実際、私の周囲の感想でもありますが)。「難しい」というコメントにはまったく同意です。私も本件、やろうとしておきながら結局 放棄してますから(笑)。
個人的な印象をコメントしたわけですが、実際に投稿した多くの方々(+ブログ主さん)がよろしければ何も言うことはありません。蛇足な補足でした。
投稿情報: どどんぱ | 2009年5 月 8日 (金) 21:27
アイデアに投稿した者ですが、
blogでのタイトル案のエッセンスを目次にうまく取り入れるところはとてもうまい!っと感じましたし、ポスト金融資本主義よりは、やっぱり金融資本主義を超えて、の方が迫力もあると思うので、結果としての是非とも手に取ってみたいと感じのタイトルと絵柄になったと思います。
投稿情報: daiki | 2009年5 月 7日 (木) 13:42