ライフネット生命 副社長のブログ

2008年を振り返って

1年前はまだ当局から免許も下りておらず、資金も十分にはなく、仲間も20名弱だったのが、1年でずいぶんと遠くまで来たものだ。

開業までの間は、必死に資金集めをし、事務システムを構築し、チームビルディングも続け、関係者を回って情報収集し、かつメディアと意見交換を続けて開業後のパブリシティの準備をしていた。

開業した後の数ヶ月間は、これまた必死にあちこちを走り回り、セミナー形式で会社を知ってもらう活動を続け、同時に多くのメディアの方への取材対応を続けた。同時に、一人ずつ加入して下さるお客様に対して、どのように最高のサービスを提供するか、試行錯誤を重ねた。

少し落ち着いてからは、外部への発信を強化し、連載もいくつかはじまり、同時に次の一手を打つために株主やアライアンス候補先とディスカッションを続け、同時に社内にもっと時間を使うようにし、いくつもの新しいプロジェクトを立ち上げた。

思うようにいかなかったことがほとんどで、かつ自分の不甲斐なさに情けなくなることも多かったが、そんな中、多くの方々に助けられて、何とか1年やってくることができました。「いいことをやっているから絶対に成功する、がんばれ」と何人もの方に励まして頂けたことが、どれだけ心強かったことか。本当にありがとうございます。

そして、言うまでもなく、毎日のコメントを通じて暖かく励まして下さった皆さんの精神的なサポートがあったことも大きかったです。ブログ読者というのは、数が一定の人数を超えると荒れ始めるものなのですが、当ブログはほどよい人数ゆえ、批判的なコメントを寄せられる方もご厚意でそうされていることがほとんどであり、とても生産的な知的空間が形成されたように思います。自分でブログ記事を書いたのちは、いつもコメントを読むのを楽しみにしてました。

来年もますますの飛躍を目指して、そしてブログもより一層の品質向上を図りたいと思います。皆さんにとっても、来年が輝かしい年でありますように。

2009年も、どうぞよろしくお願いいたします！

カレンダー

過去の手帳とか、スケジュール表を取っておくのが好き。

当時の予定を見ることで、どんな生活を送っていたのかを思い出すことができるから。

ここ2年くらいは超整理手帳を使っていたのですが、会社で共有カレンダーを使うようになってからは、手帳を使わずに電子的に管理するだけになっていた。

そろそろ今年一年を振り返ろうと思って、手帳＋カレンダーを引っ張りだしてきた。ふむふむ、そんなことあったよなぁ・・・などと思いながら見て、ノーツカレンダーに移行した時期を振り返ろうと思うと・・・

データがない！

最近、メールサーバの容量を減らそうということで、メールをじゃんじゃん削除していたのですが、その中で間違ってカレンダー情報も消してしまったみたい。

うう。この時期、何やってたんだっけ。空白の数か月。

と、一瞬心配したのですが、「アーカイブ」というところにかろうじてデータが残っていて、失ったのは9月最終週の一週間だけでした。

これから、1年分の予定表を見ながら、どんな一年だったか、ゆっくり振り返ってみようと思います・・・

6問中2問正解

書こうかどうか迷っていたのですが、、、

昨日・今日と、アクチュアリー試験を受けてきました！

一次試験の5科目中2科目を受験したのですが、うーん、圧倒的な準備不足で、見事に撃沈

昨日はペース配分も誤って、3分の2くらいまでしかできずに時間切れ。あんなにたくさんのマークシートを、目をつむって塗ったの初めて。全部「Ｄ」にするか、「Ｅ」にするか、迷っちゃった。悔しすぎます・・・

今日はかなりスイスイ解けた気がしたので、「もしかして、合格しちゃうかも？！」との感触。終わってからご機嫌で、同僚とともに早稲田大学付近の「キッチン南海」にて海老フライ定食を食べて、ますますご機嫌。

帰社してから、「かなりできました」との報告をし、数理部長に「ほら、添削してみてください」と勝ち誇って報告。

それから、数時間後・・・エレベーターの前ですれ違うと、部長が一言：

「まだ6問くらいしか解いてませんが、2問しか合ってませんでしたよ」

・・・

アクチュアリーへの道のりは、遠くて険しいなぁ。

良い週末を！当社は29日で仕事納めです。

話さなきゃ分からない

年末に社員と面談をしていて改めて感じたことが、いかにコミュニケーションが足りていなかったか、ということ。毎日顔を合わせて席を並べて仕事をしていると、何となくお互いのことを分かっているつもりになるが、

「え？Ａさん、そんな風に思ってたんですか？」

とか

「岩瀬さんがそんなことを考えていたなんて」

というセリフが、何度となく交わされた。

相手の話をもっと注意深く聞こうという努力が足りなかったなぁ、というのは何となく分かっていたのですが、自分は思ったこと、考えたことをその場で話しているつもりだったし（「思いつきで指示を出さないでほしい」とよく注意されます・・・）、ブログやらインタビューやらいろいろな場面で考えを発信しているので、少なくとも自分がどのように感じているかは皆に分かってもらっているつもりだったが、なかなかそうはいかないみたい。

ちょっと偉そうにブログで「かくかくしかじか　あるべきだ」と論じていることが、振り返ってみると自分自身は全然できていない、そんなことを表す例でした。

来年は、もっとコミュニケーションが密に取れるような工夫をしなければ。きっと、皆さんの身の回りでもこういうこと、ありますよね。

お手紙

久しぶりに、ラブレターを書いてみました。Ａ４で2～3枚。

しかも、20通。

種明かしをすると、年末の評価面談の際に使う評価シートのようなものを、お手紙形式にしてみたのです。

最初の一人はかなり張り切って書いたのですが、割と淡白な反応。

うーん、と思っていたら、あとから「嬉しかったです」というメールを頂けました（こちらの社員ブログ参照）。

このメールに励まされて、何とかひとりひとり書き続け、自分が直接見ている社員、全員へ書ききることができた。

反省としては、いつもそうなのですが、もっと早くから準備しておけばもっといいものを書けたのに・・・とありますが、初年度の試みとしては、まぁまぁだったか。

来年は、全社員に書きたいと思います！（1年後、覚えている人がいませんように・・・）

メリー・クリスマス！

how insensitive

ジョビンのボサノバの歌で、"how insensitive"という有名な歌がありますが、

今日聞いたところによると、アクチュアリー試験は

• 12月24日に試験
• 2月14日に発表

なんだそうです。

How insensitive!

と思ったが、、、

試験をすっきり終えてクリスマスを楽しみ、結果を恋人とともに喜びあう、ということなのでしょうか？

よい週末をお過ごしください！

旧友との、初めての出会い。

古い友人と、初めて出会う。

一昨日、酒井穣氏とお話したとき、そんな不思議な感覚を抱いた。

酒井氏（ずっとブログのタイトルから "NED-WLT（ネッド・ウェルト）さん"と思っていた）は、2004年に「ハーバード留学記」のブログをはじめた直後から、お互いにコメント欄を通じてちょっかいを出しあっていた。exblog の同じスキンを使っていることもあり、いつも「この人、写真と文章のセンスいいなぁ」と思っていた。

それほど頻繁ではなかったけど、留学中、ふと忘れた頃にいつも暖かいコメントが入っていて、ボストンとオランダ、祖国を離れて暮らす者同士で、勝手に「同期」みたいな感覚を持っていた。

月日は流れて、今年の2月頃だっただろうか。同僚から、一冊の本が渡された。「はじめての課長の教科書」。ふーん、何これ？「酒井穣」。知らない。え？あの、"NED-WLT"さん？そして、酒井さんの本は、瞬く間に10万部を超えるベストセラーとなりました。「昔から、あの人の文章、センスいいと思ってた　俺の目に狂いはなかったぜ」となぜか、自分の手柄のような気分に。

そして、今回、一時帰国されるとのこと！ようやく、感動の対面が実現することに。小学校時代のペンパル（古い）と初めて会うような気分か。せっかくなので、ランチだけではなく、社内で講演会をやって頂くことに。

ブログ時代と変わらぬ、パワポのセンスのよさと、切り口の鋭さ。「オランダ」という文脈で差別化・戦略論を語って頂いたのだが、何がすごいかというと、戦略コンサルティング出身の人間も、保険会社出身の人間も、総務部門の若い女性も、等しく楽しめたということ。同じ内容を話しながら、多様な聴衆を楽しませることができるところは、さすが。

ちなみに、はじめて質問で聞けたこと。"NED-WLT"の"WLT"ってなんですか？4年越しの疑問が解決する瞬間。「聖書にも出てくる、Way Less Travelledです」とのこと。なるほどー、そうだったんだー。

終わってからは、ランチをご一緒して、ステキなお土産まで頂いてしまいました。酒井さん、ありがとうございました！そういえば、お礼のメールしてないや。ブログを通じて感謝の意を述べるのが、ブロガーの流儀か。

15％＋250円＋α

業界初の開示！で話題になっている当社の付加保険料ですが、「年齢や性別、保険金額によってかなり違いがあるのですね」という声を頂いている。

実は、死亡保険・医療保険ともに、年齢・性別・保険金額を問わず、保険料を決めるロジックは同じなのです。ざっくり言うと*、

15％＋250円＋α

当社のお客さまの平均月額保険料が約4,000円なので、250円＝6％くらいに該当するので、20数％になる。

*　より正確に表現すると、以下の通り：

• 契約1件あたり250円（月あたり）
• （営業）保険料（月額250円の定額部分控除後）の15%
• 予定支払保険金・給付金の3%

こちらの料表を見て頂くと、平均的なモデルケースである「30歳・男性・3000万円」については、「付加保険料　23％」となっている。

これが「20歳・女性・1000万円」だと「付加保険料　51％」になってしまうのは、そもそも純保険料が安いため（304円）、固定費的にかかる「月250円＋α」の部分が占める割合が相対的に大きくなってしまうからなのです。

医療保険についても「15％＋250円＋α」の計算式は同じなのですが、年齢でも性別でも給付内容でもそれほど大きく変わらないのは、ベースとなる保険料が2000円以上であり、男女にそれほど発生率の差がなく、商品によってもそれほど保険料が変わらないからなのですよね。

よく指摘される、「医療保険は死亡保険ほどは安くないのでは？」というご指摘については、当社は医療保険も死亡保険と付加保険料は「15％＋250円＋α」という点では同じなのですが、純保険料の算出の根拠となる発生率のデータが、死亡保険のように業界統一のものが存在せず、各社が独自の発生率データを用いて算出していることが主な理由です。

すなわち、当社の場合は新設会社ゆえ、公的なデータに基づいて発生率を保守的に設定せざるを得ないのです。終身の医療保障については、まだ高齢者層に関するデータが各社必ずしも整備されておらず、将来の発生率に不確定要素が少なくないことはよく指摘されているため、保守的に設定しておいたことが、あとから見たらよかった・・・ということになるかも。

いずれにせよ、これからは、

「付加保険料は15％＋250円＋αが一つのベンチマーク」

とご記憶頂けたらと思います。

トレイン・イングリッシュ

電車の中。某英会話学校のCMで、マリッサ先生のショート番組を見るのが楽しみなのだが、いま放映されているものは、ちょっと違和感あり。

今日のお題は、「取引をする　"make a deal"」

【例文】
"Are you going to make a deal with that company?"
あの会社と取引をするのかい？

"Yes, their estimate was good"
ああ、見積もりがよかったからね。

【受け取ったニュアンス】
"Are you going to make a deal with that company?"
あの会社と、なんか（特別の取引条件などを）「握る」のかい？

"Yes, their estimate was good"
ああ、あそこの予測がよかったからね

【実際のビジネスの現場では・・・】
"Are you going to do business with /buy the product from that company? "
あの会社と取引をするのかい？

"Yes, their quote was competitive."
ああ、見積もりがよかったからね。

【コメント】
そもそも、"make a deal"って、「取引（商売）をする」というニュアンスよりは、「交渉して、合意する」という「ディール」感があるのになぁ。M&Aのやりすぎでしょうか。

いや、普通だったらちょっと間違った英語をみかけても気にならないのですが、立派な英会話学校で、しかもマリッサ先生というれっきとしたネイティブ講師が案内されていて、「実践ビジネス会話」が「日本人が作った英語の教科書」っぽい印象を受けたので、書いてしまいました。私の英語力が間違っていたら、失礼。

いろんな不思議

最近、R25のコラムをネット／携帯で読むのが楽しみになっている。以前は毎週木曜日に実物を手に取って読んでいたのだが、いまは使っている駅に置いていないため、なかなか目にしない。代わりに、毎日のように携帯やネットのサイトを見ている。

なかでも、「いろんな不思議つながるコラム」は日常の「言われてみると気になる、かゆいところに手が届く疑問」を多く取り上げていて、非常に面白い。問いを見ているだけでブログネタには困らなそう（←実はこちらが主眼だったりする）。

例えば、、、

俺たちはどうしてこんなにカレーが好きなのか？

気になる気になる。期待して読んでみたらこの問い自体には答えておらず、カレーに関連したトピックへのリンクが。「○○にカレーをかけてみたら意外とイケた選手権」が面白い。一位のたこ焼きは分かるけど、二位、海鮮丼って・・・

割とオーソドックスなのは、、、

若者の海外旅行離れが進んでるってホント？

これなんかはロジカルシンキングを育むものとして、戦略コンサルの採用試験とかで使えそう。「そもそも行きたいと思っている人×実際に行っている率」みたいに因数分解して、どんどんツリー上に分解していく。「従来海外旅行に使っているお金はどこに行っているのか？①国内旅行②旅行以外の娯楽」など、分析していったら楽しそう。

あるいは、、、

本屋さんに行くと、ついついトイレに行きたくなるのはなぜ？

これ、「青木まりこ現象」と呼ばれているらしいです。そういえば子どもの頃から弟に「お兄ちゃんと遊んでると、なんかトイレ行きたくなる」と言われていたのですが、何か科学的な説明ができそう。

二つ目の事例でも書きましたが、採用面接で瞬発力や創造性を試すために、こういう質問をしてみてもいいかも知れませんね。今後もブログネタとして取り上げさせて頂きますので、どうぞよろしく！