週末に40度近い熱が出て、寝込んでしまった。病院に行ったら、「大人になってこんなに高い熱が出るのは、風邪ではありません。扁桃腺が腫れてます」とのこと。やむをえず、月曜日は大事をとってお休みを頂いて、フラフラになりながら、テレビの前で大人しくしていた。
オリンピックを見ながら、メダルの数は何に比例するものなのか、考えていた。今朝時点では、米国・中国・ロシア・オーストラリア・フランス・韓国・ドイツ・日本の順。すぐに浮かぶのは、選手の才能×人口、これに組織としての強化力、あとは戦略的な資源配分(この種目を強化しよう、とい意図)か。あとは、気合?個々人の才能と、人口などのマクロ要因、それに国の戦略的意図が加わるという意味において、ある面において第一次産業的な国力を象徴するように思える。
では、なぜ日本経済は戦後、このような「国力」を上回る、高い地位を占めることができたのだろうか?
大きいのは、チームワークと技術力か。大量生産時代においては、どこよりも安く、早く、効率的にものを生産できることが、大きな強みとなった。
この点、今後はやはりITと金融が新たな成長のドライバーとなるのだろうが、そこでもっとも重要な要素はチームワークや技術力ではなく、「商業化する力」ではないか。つまり、技術がどれだけ優れていても、市場で受けて、おかねをとれる商品やサービスに転化しなければならない。
金融も同じで、本質的に大した技術力が必要とされるものではない。ただ、ひたすら「儲けたい」という純粋な利潤動機をどこまで認めて、極限まで貪欲に追求させることで、競争に勝ち抜いたり、新しいサービスを生む原動力とさせるかにすぎない、と考える(金融工学などの専門知識は、「こういうのがあったら便利だ」というビジネス上のニーズを満たすための、後工程で使うものにすぎない)。
将来のオリンピックで、「日本は経済力と比べたら、結構がんばってメダル取ってるな~」と思う日が来ませんように!
* 熱は下がりました!今日から仕事復帰。
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