いつも、生命保険の「払いっぱなし」(何に入ったかよく理解しないまま、毎月自動引き落としされている状態)はよくない!と訴えているワタシですが、生命保険以外は、無駄?に払い続けているものが少なくない。
たとえば、米ウォール・ストリート・ジャーナルのウェブサイト。読みたい記事が色々とあったときに、月10ドルで定期購読して、記事を一つずつ購入すると4ドルくらいするので、その月は元を取ったつもりなのだが、その後はほとんど見なくなったのに毎月自動引き落としされており、なんだかもったいない。もったいないと思うとサイトを見に行って、「国際感覚を残すためには、こういうのを読み続ける必要がある」と思ってしまい、解約はせず、そしてまた見なくなってしまう。その繰り返し。(自分への)露出を高めようと思ってブラウザのタブにブックマークしたが、あまり効果はない。
それでも、毎月請求が来るものは、毎月見直しの機会あるのだから、まだいい。忘れてる会費が1年に1回しか請求がこないと、そのタイミングを逃すと、また一年後に請求されてしまうので、コワイ。最近でいうと、引っ越してブロードバンドを加入するときにどこかISPに加入すると安くなるとのことだったので、当初無料の半年間だけ加入して、その後解約すればいいや、俺ってかしこーい、そう思って、加入した。もちろん、その後、解約するのは忘れており、数か月前に半年分の請求が来て、がっかりした。そのときに解約しようと思ったが、オフィスから電話して会員IDなど手元に何も資料がなかったため解約できず、家に帰ったら忘れてしまい、そのままほったらかし。
消費者のスイッチングを妨げる「めんどくささ」ってすごいですね。実は当社の最大の競合は他の生命保険会社ではなく、この消費者の「慣性」だと思っています。慣性をぐぐっと動かすのは、左脳の理屈ではなく、右脳の感性しかない!とも思っていますが。
たしかに「めんどくささ」というのは、大きな障壁かもしれません。
私も昨年、会社のつきあいで入っていた外資A社の「ガン保険」を、友人の保険代理店の商品に乗り換えたのですが、「新加入した保険の効力発生まで?の2ヶ月間は前のを解約しないで」と言われて、結局そのまま今も払い続けています。健康診断の結果が出るまでそのままにしておこう、などと思いつつ放ったらかしです。
投稿情報: SHU | 2008年7 月 5日 (土) 11:13
過去の記事が読めるようになりました。
復旧していただきありがとうございました。
投稿情報: 福 | 2008年7 月 4日 (金) 16:10
いつも楽しくこちらのブログを拝読しております。さて、現在、過去の記事が読めません(私のパソコンの方に問題があるのかもしれないのですが)。復旧していだだけると幸いです。
投稿情報: 福 | 2008年7 月 3日 (木) 23:21
>消費者のスイッチングを妨げる「めんどくささ」ってすごいですね。実は当社の最大の
>競合は他の生命保険会社ではなく、この消費者の「慣性」だと思っています。
確かに、保険に限らず、何の商品でもこの「乗り替える」って確かに「めんどう」ですね。
非常に不謹慎ですが、以前、損保に勤める友人が言ってたのですが、何処かで大きな地震が起きたりすると、地震保険の問い合わせや申込みが多くなる…とか、
人の不幸をあてにすることは不謹慎だし、絶対に期待してはいけないことですが、「大地震」という非常に大きいインパクトが、「めんどくささ」「慣性」を上回り、消費行動へと導いたと言うことでしょうか?
だとすると、「めんどくささ」と言う強敵に勝つインパクトは、「保険は保障オンリーのシンプルなものが良い…」とか、「コストを徹底的に低く抑え、保険料は他社の半分以下」という貴社の圧倒的な商品の優位性(他社との差別化)が消費者に伝われば、大きなインパクトになりますね…!
蛇足 70歳を超えている母親は、ビールもお米を近所の酒屋さんや米屋(引っ越してきたときに米穀通帳を預けた米屋さん)さんから買っています。いくら私が「近所のディスカウントスーパーでビールが○○円で、あの酒屋より遙かに安いぞ!米もヨーカ堂の方が安いぞ!」と言っても、ニコニコするだけで言うことを聞きません。半分以下で買えても「乗り替え」ないのでしょうネ! この柵?も強敵ですね!
投稿情報: sugiyamahayato | 2008年7 月 3日 (木) 07:46