社長の出口は歴史好き。仕事でちょっと思い通りに行かないことがあっても、「そんなこと、昔の中国ではよくあったことだよ~ 気にしない、気にしない」と、荘大なスケール(?)で慰めてくれる。
金曜の夜は、出口と一緒にお客さまと会食だったのだが、そこでも歴史談義が炸裂していて、楽しかった。以下、ハイライト:
先方:「出口さんは、世界史、日本史のどちらかが得意とか、あるんですか?」
出口:「いや、特に。幅広くイケますが」
岩瀬:「この仕事をはじめるまえは、『世界五千年史』という本を書きかけていたそうです。笑」
先:「そうなんですかー。では、日本史では、いつの時代がお好きですか」
出:「そうですねー、やっぱり弥生時代でしょうか」
岩:「。。。ふつう、ほら、平安時代とか、戦国時代とかですよね」
先:「あと、明治維新とか」
出:「揚子江の下流、今でいうとタイのあたりなんですが、ここで水田稲作をはじめて、飛躍的に生産能力を高めた民族が、どんどん北上して、朝鮮半島経由で北九州に入ってきて、作ったのが弥生文明なんです」
先:「。。。歴史上で、好きな人物っていますか?」
出:「そうですね。やっぱり、蘇我入鹿は好きですね。あと、平清盛とか、信長とか。嫌いなのは、天智天皇と源頼朝、あと徳川家康です」
先:「なぜ、徳川家康はお嫌いなのですか」
出:「江戸時代の300年間で、日本人の身長と体重は最低になるんですよ。理由は鎖国で、交易が途絶えたから。やっぱり、鎖国というのはよくないです」
先:「私は坂本竜馬好きなんですが、出口さんはいかがですか?」
出:「坂本竜馬は、林則徐の孫のようなものだと思ってます」
先:「?」
出:「ぼくは、エリートというのは、時間と空間を超えて、世の中をよくしよう、そういうパブリックな精神を持っている人だと思うんです。(・・・中略・・・要するに、林則徐がアヘン戦争のときに、当時英国に関する英文の書物をかたっぱしから集め、私財をはたいて中国語に翻訳させた。そのなかのひとつが海国図誌であり、明治維新の志士たちが読んで学び、開国の想いを強くしたということらしい)」
出口がずっと喋っていたディナーでしたが、このような長期的な歴史的パースペクティブをもって、当社は経営されています!って、皆さんには安心材料にはならないかも・・・
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