コンサルタント時代と比べてやらなくなったことの一つに、「徹底して頭を使って考え続ける」ということがある。
人様からお金をもらって問題解決をしようとするような業種以外の「普通の」会社の日常業務においては、そこまで「うーん」と頭をひねって何時間も戦略やコンセプトを考え続けることは多くないだろう。
しかし、本当にそれでいいのだろうか?尊敬するマーケッターの方に教わったのだが、「結局は、どれだけ頭をすり減らして考え抜くことができたか否かで、勝負は決まる」とのこと。
もちろん、頭で考えるよりも実戦が重要であり、PDCAをどれだけ早く確実に回せるかという点もあるのだろうが、「考えること」の重要性を侮ってはいけないのだろう。
やらなければいけないこと、抑えなければいけないことがどんどん発散して増えていくなかで、ここ数週間は久しぶりに、めいっぱいストレッチした目標をどのように達成するか、「うーん」と頭が擦り切れるまで考えたら、分かっていること・わからないこと、できること・できないことなど、かなり輪郭がクリアになってきた。
考えて、考えて、考え抜くこと。この時間をどのように確保するかを、今後の自分の課題としよう。
初めて投稿いたします、苗村屋(なむらや)と申します。貴殿の著書を拝見してから、ブログの方もチェックしています。(読書日記をつけているのですが、貴殿の著書は内容が濃くて、まだアップできていません。。。)
今回の「考え抜く」というテーマには大変共感を覚えました。実務が忙しくなればなるほど、考えることが疎かになり、結果として実務も良い方向には動かない、ということが往々にしてあります。
立ち止まって考えることの大切さを、痛感した記事でした。ありがとうございます。
投稿情報: 苗村屋 | 2008年1 月28日 (月) 01:36
いつも拝見させていただいています。
物凄いアホなことをお聞きしたいのですが、岩瀬さんの「考える」って何ですか?問題を分析して論理的に打ち手を出すこと。「一般に信じられているコンセプト」を疑うことetc。意外に「考える」ってファジーな言葉じゃないでしょうか。
「考える」について考えた岩瀬さんの意見を教えていただけますか?
投稿情報: shinsuke | 2008年1 月22日 (火) 22:01
事業会社→コンサルのコースできてます。
事業会社のマーケターの頃を振り返ると、定型業務(とはいえビジネス的には重要)に忙殺され、新しい何かを考えるのは22時過ぎからという感じでした。
深く考える時間を確保するための施策の1つとして、業務改革(効率化、無駄な業務の排除)を柔軟にできる仕組みを構築する必要があるかもしれません。
そうすることで、岩瀬さんだけでなく他の社員も新しい何かを考える可能性が出てきますね。
投稿情報: TKC | 2008年1 月22日 (火) 10:07
確かに。
目が覚めました。
投稿情報: ごりらいも | 2008年1 月22日 (火) 02:42
初めてコメント入れさせていただきます。触発されて、自分のブログに引用させていただきました。(事後報告で恐縮です)
差し支えがあるようでしたら、引っ込めますのでお知らせ下さい。
異なる分野の話題ですが、いつも刺激と勇気を頂いています。
これからも、貴ブログの更新を楽しみにさせて下さい。
投稿情報: まちづくりエンジニア | 2008年1 月21日 (月) 22:49