「ブログはどうせ自分にとって都合のいいことしか書いてないだろうから、その人の本当の姿が分からないのではないか」
そんな風に言われた。
確かに、悲しいことや悩んでいること、大失敗したことについてはあえてブログでは書かない。他方で、たまにしかないビッグニュースや嬉しいことがあると、積極的にブログで取り上げるので、読んでいる人はまるで頻繁にそのようなことが起こっているかのような錯覚を覚えることもある。ブログがおよそ作者が読者を意識して書いている文章である以上、ある程度の「化粧」がなされていることは否めない。
ただ、ずっと自分でブログを書き続けて、そして知人友人のブログを読み続けて思うのは、文章ほど人の個性や性格が出るものはないと思う。一本の論文やエッセーならまだしも、ほぼ毎日文章を綴るなかで、偽りのないその人の人柄を読み取ることは十分に可能だと思う。むしろ、毎日自分の姿を偽り続けることの方が難しいと思う。
その意味で、コミュニケーションの手段としてブログは非常に優れていると思う。特定のテーマについて語りたいのであれば他にも優れた媒体はあるだろうが、最終的な目的が自分の声を遠くに届けること、自分という一人の個性を知ってもらうことであれば、丁寧に辛抱強く綴られた文章を読んでもらうこと以上の自己紹介はないと思う。
そして、企業についてもまたしかり。最近よく紹介しているが、当社では社員全員が持ち回りで徒然日記を書いている。最初はどういう展開になるのか分からなかったのだが、もう1か月以上経ち、読み進めると一人ひとりの素顔が見えてくるし、結局会社といっても一人ひとりの個の総体であるから、それがすなわち会社の顔でもある。
これからますます忙しくなるし、人数も増えていくだろうが、これまでコツコツ続けてきた社員ブログも、ずっと続けていきたいと思う。そして願わくば、我々が許認可を取得して営業を開始する日が来たときには、お客様が社員ブログに目を通して、どういう人間がどういう想いで事業を営んでいるかを知ってもらい、それで選んでもらえるような会社になりたいものだ。
昨日、GREEの田中代表とお話ししたのですが、彼も「BlogやSNSは採用する時のマテリアルにする」と言ってました。
直接会って話した時に感じる人の印象とBlogで表現する自分の内面にギャップがある人も多いと思います。
今後、若年層の労働人口が減っていくわけですから尚更、後者のような形で人格を捉えていくことが企業にとって必要になってくると思います。
投稿情報: タクィ | 2007年7 月19日 (木) 08:28
いつも楽しく拝見しています。
ホント、Blogは興味深いですね。自ら脳ミソの中身を世間に公開してるみたいで。知人からは「もっと何も考えてない人かと思った~」なんて言われる事ありますけど(笑)
ザーっと過去の記事を見直してみると、「オレってこんな風に考えてるんだ~」と自分を客観的に見ることも出来ますし。
普段は見えないもう1人の「ワタシ」を、他人にも自分にも知ってもらうには良いツールだと思います。
投稿情報: mini1 | 2007年7 月19日 (木) 02:13