日経ビジネスオンライン「投資ファンドは眠らない」の最新記事が掲載されました!
「子供たちの投資ファンド~貪欲に稼ぐには理由がある」
先週の金曜日、来日中の投資ファンドTCIのアジア代表、ジョン・ホー氏と会った。パークハイアットで朝ごはんを食べながら、同じ年(31歳)で同じBCG出身の彼と、Jパワーがなぜ配当を増やすべきかという話や、一般的に日本の経営者がもっと資本コストを意識した経営をしなければならない理由などを議論した。同行されていた奥さまもご一緒されたので、きわめて和やかな雰囲気の会食でした。
このファンド、名前はThe Children's Investment Fund という。大手ヘッジファンド出身者が作ったファンドで、すでに1兆円を超える資産を運用しているのですが、収益の一部をAIDS孤児やAIDSに苦しむアフリカの子供たちに寄付することを目的としている点で、非常にユニークな存在。そんなフィランソロピストとしての顔を持ちながらも、他方で怠慢な経営者には冷酷に退任を迫る、こわもての顔を持つ投資家。
「貪欲に儲けて、寄付をする」 という新しい投資家像を作り上げている点で、非常に興味深いわけです。
この連載には珍しく、直接話を聞いた一次情報系なので、よかったら一度読んでみてください。なかなか難しいのですが、マスコミで見るひとの素顔が少しだけ浮かび上がればよいのですが。
以前、ICG時代に短期間ご一緒した金島です。在米20年になる私からみて、ほとんどの分野において、米国と日本の状況は両極端にあると感じています。乱暴に言うと、その中間に位置することの多い欧州の立場が、妥当ではないか、とも思います。現実的には、それぞれの各論で何が妥当か判断するしかないでしょうね。「ハゲタカファンド」という言葉に代表される日本のマスコミのステレオタイプ的な反応は一種の鎖国論に聞こえます。日本の国際化は不可避ですよね。
投稿情報: 金島 | 2007年6 月15日 (金) 03:18
貪欲に儲けて寄付をするのは、全然新しい投資家の姿でない。ソロスやシモンズ
やチュダジョーンズ、或いはジョン・ベンダー他枚挙に暇がないほどの投資家が、投資で儲けた金を社会福祉の為の寄付 に費やしている。岩瀬氏もそのことは良く知っていると思うが、ホーン氏に何か特別な思い入れでもあるのだろうか。
投稿情報: shin | 2007年6 月15日 (金) 00:28
私も半年ほど前にロンドンでTCIの面接を受けホーン氏に会いました。色々と考えた結果、現在は帰国して国内で働いてますが、まさか当時TCIの名がこれほどまで日本で広がるとは面白いものだと感じています。
投稿情報: ^^) | 2007年6 月14日 (木) 23:34