ゴールデンウィーク中に引越しを済ませ、新しい仲間も加わり、心機一転。今日は弊社の株主総会。自転車で会社へ向かい、6時半には到着。一仕事終えてから、8時半から会場となる旧オフィス会議室へ向かった。
株主総会といえば、何年か前の旭テックの株主総会が思い出深い。静岡県掛川市の中小自動車部品メーカーである同社がリップルウッド傘下に入ったことを受けて、買収直後の株主総会へ向かった。ハゲタカが東京駅から乗り込んでいくところを密着取材したいと言われ、テレビに映りたいがためにわざわざ掛川駅の改札口を出るところにCEOのティム・コリンズの横に並んで歩いて出たことが懐かしい(ミーハー)。
あのときは多数の地元個人株主に向かって、新任監査役の指名・承認を受けて起立・一礼したが(ガイジンの皆さんが一所懸命お辞儀していているのがカワイカッタ)、今回は株主は2名(2社)しかいないので、そんな儀礼は不要。いくつかの議案事項を報告し、承認を受けながら、改めてゼロからここまで会社の形を作ってきたことを感慨深く思った。
オフィスに戻ってからは、新たなメンバーを交えて初めてとなる全社ミーティング。社長からのイントロと、今後の作業スケジュールを確認したのちに、僕がどんな会社にしたいと思っているかを聞いてもらう。
ゼロから新しい金融機関を立ち上げる機会はなかなかないものであり、そのようなプロジェクトに携われることを幸運に思う。今はまだ会社なるものはできたばかりであり、会社の企業風土・カルチャーなるものもできていない。ここにいる一人一人が、新会社のDNAを作っていくわけだ。
そして、我々のような中小・零細企業が、巨人たる既存生保に対して少しでも勝負をするとなれば、頼りになるのは、顧客の声に注意深く耳を傾け、一人一人が誰よりも必死に考え抜き、成長と進化を続けることと、我々がやろうとしている想いや理念について、一人でも多くの人に共感してもらうことしかない。競争力の源泉たりうるものがこれらの点にあることを、常に意識していなければならない。
それは言い換えると、自分の大切な人にも自信をもって勧められる商品サービスを作ることと、自分自身が人生を後から振り返って、「こんなチャレンジあふれる、いい仕事をしたんだよ」と胸を張って語り継げるような生き方をすることなのだ。そんなことを、短い時間の中ではすべては語れなかったけれども、仲間ととも新宿の森の中で語り合った連休明けの午後だった。
初めての投稿になります。
一見すると成熟市場にあると思われる既存ビジネス業界に、新しい価値観、ビジネスモデルで参入する取り組み、大変勉強になります。
私はBtoCビジネスのマーケティングに取り組んでおりますが、私もいずれ、顧客思考を忘れた既存ビジネスの世界に新たな価値観を提供するマーケッターになりたいと思っております。
WEBビジネスの世界は、強みと弱みがはっきりしてきています。顧客移動のタームが短い分、マーケッターとしてはやりがいがある分野ですが・・・(^^)
今後どのようなビジネスを展開されていくか楽しみにしております。
これからもぜひビジネスの成長プロセスを拝見させてください!
投稿情報: yasu | 2007年5 月 8日 (火) 16:23
岩瀬さん、こんにちは。
保険業界についてちょっと書いてみました。もしよかったらどうぞ
投稿情報: 山口揚平 | 2007年5 月 8日 (火) 11:55
初コメントです。
WEBなどで保険に関する解説文を書くことを得意分野としている保険ジャーナリストをしてます。(保険代理店もしています)
御社の立ち上げや取り組みに強く興味を惹かれつつ拝見してきました。
WEBで保険を売るにはいくつかのポイントがあり、現状の通販サイトでの売れセン商品などを見ると、興味深い傾向があったります。そんなお話しをいつか出きるとイイナ~と密かに思っていたところ、
6月23日に社長さんとはお目にかかる機会がありそうです(セミナーで)岩瀬さんはいらっしゃらないのかしら(^^;
では、また(^^)今後も楽しみに拝見させてもらいます。
投稿情報: nyao | 2007年5 月 8日 (火) 11:20
「自分の大切な人にも自信をもって勧められる商品サービス」~
私は自分の会社の保険商品を家族や友人に自信をもって勧められません。複雑な商品仕組み、微妙な支払査定・・・。
開発部門は自信満々で開発したのかもしれませんが、顧客ニーズはどれほどかな~っと疑問に思ってしまいます。
日経新聞での出口社長のインタビューにもありましたが「わかりやすく、納得してもらえる保険」の登場を心から望みます。
顧客の声に耳を傾けず、押し売り訪問販売を続ける現在の巨大生保・共済団体はやがて崩壊するでしょう。
「こんなチャレンジあふれる、いい仕事をしたんだよ」~
旧体制と戦うチャレンジャー・・・あこがれますね。この業界は今”過激なベンチャー”が必要なのです。
私は今、岩瀬さんたちのチャレンジを受ける旧体制の側の人間です。でも、岩瀬さんたちの”思い”に共感していますし、心から応援します。
投稿情報: 高木 | 2007年5 月 7日 (月) 23:35