リップルウッド時代の同僚が、秋に結婚することになり、お祝いディナーをした。アメリカ育ちで色男の彼が選んだお相手は、香港在住でファッション業界で働く中国系カナダ人の子。
彼女に聞いて驚いたのだが、トロントの学校は9割くらい中国人だということ。聞けば、香港が中国に返還される際に、多くの裕福な香港人が国外へ出ようとし、その受け入れ先として積極的に名乗り出たのがトロントだったとのこと。結果、ここ10年強で急速に中国人の人口が増え、いまや街でも中国語ばかりが聞こえるほどにまでなったそうだ。
また、これは聞いたことがあったのだが、現地の治安はすこぶるよく、家にカギはかけないまま出かけたりするそうだ。以前テレビで見たときは、ミシガン湖の対岸になるデトロイトでは銃の犯罪がなくならないのに対して、湖の反対側では鍵をかけないほど安全だ、と象徴的に描いていた。そういえば、幼稚園・小学校時代をすごした千葉県佐倉市ユーカリが丘も、家の鍵はかかっていなかったような気がする。
「中華料理は好きでない」というほど、americanizeされている彼女は、見た目はおしとやかなアジア女性。トロントの中国化には驚いたが、これから友人が彼女と一緒にいることでどのように変化していくのか、楽しみに見守ることとしよう。
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