帰国して半年が経ち、迎えた正月明けの最初の週末。諸事情により早ければ今年の夏には今の住まいから引っ越さなければならないのだが、さんざん買収ファンドのことを書いてきたので自分も次は leveraged buyout = 中古マンションでも買ってもいいかなと思い、近所の不動産屋にふらっと立ち寄ってみた。
いくつか物件を「ふむふむ」と思いながら見ていたのだが、途中で不動産屋のお兄さんに言われた。「失礼ですが、住宅ローンは大丈夫ですかね?伺っている状況だと、審査がかなり厳しいと思うのですが・・・」。え?なんで?ちょっと考えてみると、、、がーーん。考えたこともなかったのだが、僕は銀行の住宅ローン審査部からすると「投資不適格」はなはだしいクレジットの悪さだということに気がついた。
・ 勤続年数(普通は3年以上): 2年間私費留学だったので、一度オールリセット。去年の7月に就職したが、10月末に新しい会社を作ってそこに籍を移した。勤続年数、2ヶ月(多めに見ても半年)。しかも、留学前も転職もしまくり。
・ 収入: ベンチャーなので 決して 高くない
・ 頭金: 留学してたので ほとんど ない
というわけで、自分ではプロファイルは悪くないと思っていたのですが、ベンチャーキャピタルの投資家からみるとエクイティ=アップサイドたっぷりの投資対象としてはいいかも知れないが、銀行の審査部からするとデット=アップサイドゼロ・ダウンサイドオンリーの貸付先 であり、ボラティリティが高い顧客はまったく魅力的でないということに気がついたのでした。ちょっとだけ、寂しかった・・・自称人気ブロガーの社会的評判がかかっているので、デフォルト、しませんって・・・
* その後調べたら、GE Money だけ「転職者・勤続年数3年以内の方向け!」という住宅ローンをやってるみたい。目の付け所は、とてもいいと思う。勤続年数が短いからリスクが高いと考えるなら、その分リスク上乗せして貸せばいいのに・・・
** なお、24時間×365日電話受付をやっている新生銀行にも夜に電話で照会してみたが、やはり勤続年数は2年ないとだめだって・・・
I see, I sppuose that would have to be the case.
投稿情報: Nazgul | 2013年3 月11日 (月) 02:37
スルガ銀行はどうでしょう。単身女性向けの住宅ローンを開発したり、勤続年数の制限もかなり緩いはずです。資産ポートフォリオに占める住宅ローンの割合がとても高いので、デフォルト確率の精度も高いのではないでしょうか。
投稿情報: 山田 | 2007年1 月11日 (木) 12:48
コバさん、KSさん、どうもありがとうございます。皆さんに比べて僕の場合更にきついのは、過去2年間「無職(学生)」だったこと・・・これも勉強だと思って、いくつかトライしてみようと思いますが!こんな生のユーザー体験談を知ることができることが、昨今のweb2.0/CGMの有難さ・・・(最新ブログ記事もご参照)
投稿情報: Daisuke | 2007年1 月 8日 (月) 23:58
確かに転職したばかりだと難しいですよね。その昔、クレディスイスの東京代表の方も、就任したばかりの頃、住宅ローンを断られたという話を聞いたことがあります。
私も2年程前に、頭金を払い、ローンの審査がおりていた段階で、転職してしまったために、ローン審査結果が取り消しになり、もう一度、申請しなおしたことがあります。ファンドには出資してくれた某メガバンクさんはそこの従業員にはローンを出してくれませんでした。笑
以外だったのは、新生銀行、オリックス、東京スターといった比較的リスクを取るといわれているところではなく、最も審査が厳しいと思われたメガバンクの一社(提携会社であったため、金利も優遇されました)が結局ローンを出してくれたことでした。
最近は、メガバンクの間でも必ずしも横並び、、という事ではないようですね。
投稿情報: Keisuke | 2007年1 月 8日 (月) 14:00
東京スター銀行の場合は、預金連動型住宅ローンという新しいタイプの商品で、面白いと思って申し込みをしました。住宅ローンの業界はたとえば不動産仲介会社とかマンション販売会社とか、販売する際に提携銀行の住宅ローンを紹介する(優遇金利がある)ため、大手の銀行は私のようなイレギュラーな対応は面倒ということなのでしょう。
東京スター銀行の場合は提携先も弱いし、支店も多くない。商品に特徴があるということで、私のようなタイプの人の申し込みが多かったのでは?と推測しています。
相当レバレッジしたので大変助かりました。
投稿情報: 小林雅 | 2007年1 月 8日 (月) 13:16
小林さん、best practice sharing ありがとうございます!やはり、こういうのを杓子定規でなくビジネスチャンスとして捉えるのは外資系ですよね。勤続年数3年以下だからといって実際に住宅ローンをデフォルトする可能性がそれほど高いような気もしないので、ちょっと高い金利を取ればいい顧客になると思います。ちなみに、リプラスが賃貸の保証ビジネスに入ったのも、このロジックです。
投稿情報: Daisuke | 2007年1 月 8日 (月) 11:24
いやー、私も大変でしたよ。
新生銀行はウェブの審査で落選しました(涙)。 結局、東京スター銀行だけ大丈夫(正確には希望額OK)でした。
当時(2004年1月)の段階では、転職してから3年なっていない(2年半)。 年収も高くはないし、かつ賃貸マンションを社宅扱いにしていたため、税務上の点集はさらに低い・・・。
という状況でしたが、
①仕事内容・業界内での会社のポジション、自分の役職や将来性に関してまじめに書類を書いた
②税務上の年収が低い点の説明と書類の用意、
などなど やったところOKでした。 東京スター銀行は融通ききましたが、ほかの 「みずほ」とか「三菱東京」、「三井住友」とかが全然駄目で、希望額の60%程度で 問答無用で駄目でした。
投稿情報: 小林雅 | 2007年1 月 7日 (日) 22:56