何度か告知していましたが、土曜日はRTCカンファレンスなる大・勉強会にスピーカーとして参加。これがとても刺激的だったので、以下ご報告(より詳細のレポートは、主催者の一人である上原さんのブログをご参照)
会場はコンサルタント時代にクライアントでもあった、BMGファンハウスの旧自社ビル@恵比寿。来たことあるよ、ここ。会場となった地下のauditoriumは、180名は入る階段状のホール。壇上にはスピーカー用の机と椅子 が ある訳でもなく、マイクを持って立って歩き回りながら喋る。気分はアップル説明会のときのSteve Jobs。
テーマは、「2006年を振り返る~モバイル・インターネット・金融・経済」というもの。前半のゲストは、DeNaの立役者の一人で、最近ではモバゲータウンなるサービスを9ヶ月で200万人まで持っていった守安さんと、元ライブドア副社長の伊地知さん。両名とも、先月の宮崎カンファレンスでお話されていたのだが、今回もまた「Web2.0をどうやってmonetizeするか?」から「ケータイSNS」「ブログ炎上」などのテーマについて、興味深いお話をされていた。
後半は、保田君がモデレーターとなり、ライブドアの監査人を勤めておられた会計士の田中さんと僕の二人で金融ネタを議論。話題は村上ファンド事件から格差社会にわたり、ハーバード時代によく議論した「本当の意味での成功とは?幸せとは?」といった話まですることができた。
ベンチャー関係の方々の前で話をするのは初めてだったのだが、結構ウケタ話が「オールドエコノミーとベンチャーの断絶と融和の必要性」ということ。後の懇親会においても、何人もの方にこの話がよかったと声をかけて頂きました。
前々から感じていたのだが、米国と違って、わが国では大企業とベンチャーの人々の相互にrespectがなく、どこかでお互いを小ばかにしているような印象すらある。しかし、本当に骨太の事業は、成熟したビジネスの中に新しい技術やアイデアを投入することで産まれるし、メインストリームのビジネスをよく分かっている成熟した経営者と、若さとスピードがある若手がタッグを組むことによってこそ、本当に大きなものが創れるのではないか。だから、今後はこの壁をなくしていくよう、努力すべきだ、ということ。
僕自身が取り組んでいる生保事業、個人的にはこのような「融和」を目指していることが、一番気に入っている理由。生保というとても成熟した、古い事業に、新しいIT技術を持ち込むことで革新的なビジネスモデルを作り上げる。業界を知り尽くした老練の経営者と、業界はど素人だがスピード感を持って新しいことにチャレンジしていける若手(≒一応、ワタシです・・・)がチームを組んでやっていく。株主もアドバイザーも、新旧の融和を図っていく。こうすることによって、本当の意味での骨太のベンチャー、大きな事業を作れるような気がしている。
人は異質なる世界との対話を通じて刺激を受け、成長をし続けることができる。今回は、僕自身モバイル×ネット×金融の融和について、考えるきっかけをもらった。このような良質な勉強会が無料で開催されていることをはじめて知って、なぜもっと多くの人が来ないのだろう?もったいないなぁ、と思ってしまった。僕も、できるだけ次回から参加するようにしよう、そう決めた。終わったあとの懇親会でも、これからお付き合いできそうなお友達が、何人かできました。皆さんも、ぜひ機会を見つけて、「外」に出よう!
RTCカンファレンスおつかれさまでした。私も初参加で「こんなに刺激のある勉強会が無料で開催されているのか」とびっくりしました。
おっしゃる通り、できるだけ機会を見つけて外に出なければいけませんね。
投稿情報: kono | 2006年12 月20日 (水) 06:07
内から外へ、外から輪の中へ!!
12/16のカンファレンス、ガリガリくん食べながら、参加しました。一番後ろで、スーツ着て、一生懸命メモりながら。懇親会は、残念ながら友人の結婚式の二次会があり、参加できませんでしたが(一瞬迷ったが、やはり友情を取りました・・・)。
私は、国内のビジネススクールを3月に卒業し、世間一般的にはいまいちバリューのない国内MBAとなりました。
アカウンティングもファイナンスも、戦略論も学習したけど、自分の何が変わったのか・・・
学問というよりも、「真の問題を発見し、そこに最短距離で走り込む勇気」だろうか。と、最近思う。例えるならば、エンジン(=パワー)を持った感じだろうか。まだまだ50ccくらいだけど、人よりほんの少しだけ早く走れるようになった気がする。
最近、そのまんま東の「芸人学生」を読んだが、ある程度の経験を積んで学ぶことの素晴らしさに共感を覚えた。学ぶことは、自分が無知であることを認識する行為の連続である。
岩瀬さんのお話の中に、「寄付やNPO支援は、アメリカの成功者の象徴である」というようなコメントがあったが、僕も微力ながら自分で出来る社会貢献をしていこうと思う。とりあえず、自分の子供が所属するチームの子供たちに、サッカーを教えてみることにした。まったく経験はないが、外から見ているだけではなく、これからは輪の中に入っていこうと思う。
投稿情報: 小川 | 2006年12 月19日 (火) 21:39
ぜひ行きたかったですこの勉強会・・。
確かにお互いに相手を下に見る風潮がありますよね。
特に大企業側にその傾向が強いと思いますが。
日本人は「権威」に弱いと言いますが、大企業やいい大学に入った時点で「自分は凄い人間だ」と錯覚してしまう人がおおすぎると思います。
逆にベンチャー側の人間はなにか世間から距離を置きたがるというか、権威を馬鹿にすることで自分の存在意義を強めようとしている気がします。パフォーマンスの一環だったのでしょうが、堀江さんはまさにそうでした。
昨日岩瀬さんの存在を知ったのですが(^^;)大変刺激を受けました!
それでは。
投稿情報: 郡山 | 2006年12 月19日 (火) 16:01
同じことが政治の世界で言えるんだよね。大物おじいさんと若手がバカにし合ってんだよね。お互い敬意を払ってコラボしていけばすごいことできるのに・・・
投稿情報: 六本木あらいのHG | 2006年12 月19日 (火) 08:51