HBSの同期で一番大人しいが、一番大胆なのがたっくん。彼は投資銀行からPEファンドへ移り、HBSを卒業してからは小さいベンチャーの株を自分で買い取って、社長に就任した。昨日は料理学校をはじめとする食に関する教育を行っている彼の会社が主催するセミナーに行ってきた。
スピーカーの玉置さんは総合商社出身のHBSの先輩。ゴルフダイジェストオンラインの創業メンバーであり、成功裏に上場まで導いたあとに、「アメリカで日本のケーキを売る」というベンチャーを2005年に設立。お話は、まだ立上げ段階にある彼の会社の苦労話?というか、これまで学んできたことを聞くものだった。
ケーキ屋の経営というとなんか ふわっと したソフトなイメージがあるのだが、実際の経営管理にはエクセルをぐりぐり回して厳しく経営指標を管理していくことが必要と、画面にエクセルのモデルを映しながら力説。これから多くのチャレンジに直面するのだろうが、心を打ったのは会社のビジョン。
"Like Starbucks changed the way the Americans drink coffee, we will change the way the Americans eat cakes"
スターバックスの前は、アメリカではコーヒーは1ドル以下でまずいもの、と思われていた。それが、3ドル近くを払って美味しいコーヒーを飲む文化ができあがった。ケーキでも、似たようなことをやりたい。シンプルでイメージがしやすく、それでいてものすごくスケールが大きい経営ビジョンを持つことの力強さを、感じました。
yuko-san 同様、わたしもこのケーキ屋さんの大ファンです。
現地日本人にはもちろん、出店した場所が高級住宅地ばかりで、味のわかるアメリカ人のお客さんがちゃんとついており、評判いいですね。「一般多数に受ける」という路線を目指すのは、価格帯との関係もあって難しいと思いますが、全米都市部高所得者層をターゲットにすればいいのかもしれませんね。
投稿情報: lat37n | 2006年11 月18日 (土) 06:33
私、このケーキ屋さん知っています。ベイエリアにあるんですよね。とても美味しくて地元の人に人気です。私もSFに行くとよく食べてます。
ケーキビジネスは、b-school時代に色々リサーチしましたがコーヒーと違って高級食材(しかもすぐ腐る)を扱っているので在庫管理や売上予想が難しいのです。
投稿情報: yuko | 2006年11 月18日 (土) 01:22
日本のケーキは、「アメリカ人が普段食べているものより段違いにうまい」という、ナチュラルなコンペティティブ・アドバンテージがあるので、進出する場所を選べば、普通のベンチャー事業に比べてかなり有利ではないかと思います。
成功をお祈りしたいです。ついでにパンもやってほしいな。きっと在米の在留邦人も待ち望んでいるでしょう。
そのうち競争相手は他の日本発ケーキ屋さんになるのではないかと予想しますね。。。
投稿情報: aquamarinemac | 2006年11 月17日 (金) 15:49