去年流行った本だけど、遅ればせながら「ブルー・オーシャン戦略」を週末に斜め読み。いま考えている新しいビジネスとも親和性が高く、すっと落ちて納得が行く内容だった。なんとなく自分のなかで「こうしなくちゃ」と考えていたことを、過去の事例とともに、フレームワークを持って整理してくれた。
最近気に入っていたビジネス関係の書籍・記事は、HBS Christensen 教授の "Innovator's Solution"(有名な Innovator's Dilemma"の続編)と、同じく HBS Moon 教授の "Reverse Positioning" (HBS May 2005 の"Break Free from the Product Life Cycle")だが、この二つもブルー・オーシャンも、結局は言っていることは同じ。既存の枠組み・土俵で競争をするのではなく、まずは過剰になっている機能要素を必要最小限にそぎ落とし、次に顧客に新たな価値を提供する新しい軸のサービスを提供すること。Jet Blue や Ikea の事例をイメージすると、分かりやすい。
これは言うは易しだが、実践が難しい。その実践の部分を、よりシステマティックに、方法論を提供しようとするのが「ブルー・オーシャン戦略」だった。新たに取り組んでいる事業でいえば、既存の事業者は顧客たる一般消費者の方を向いておらず、違う側面での機能アップグレード競争が起こっているように感じる。ここで丸っきり土俵を変えて、既存の競争のバウンダリーにとらわれることなく、もっと広い範囲で顧客のニーズを理解し、本当に私たちが望むような商品サービスを提案することができたら、大きなインパクトを持つことができるはずだ。
友人で、このようなビジネス書は意味がない、と言っている人がいた。僕も少し前までは、そう考えていた。しかし、世の中を大きく動かすのは、結局のところアイデアであり視点である。梃子さえあれば地球を動かせる、そう言ったのはアルキメデスだったっけ。世の中を変えていくアイデアを求めて、努力を続けたい。アイデアある方は、お知恵を貸してください!
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