今のオフィスは赤坂にあるのだが、近所のコンビニの店員は、セブンイレブンもエーピーもファミリーマートも、ほとんど全員アジアの方々。先日マッサージ屋のうーらい(気持ちいー)の従業員が大量に不法滞在で摘発されたとの記事を読んだが、コンビニでのアルバイトくらいなら問題がないのだろう。日本語も上手だし、丁寧にテキパキ仕事をしてくれるので、顧客の立場からしてもまったく不満はない。
彼らを見ていて、フリードマンのThe World is Flat(邦題「フラット化する世界」だっけ?邦題はイケてないと思う)を思い出した。なかでは、フリードマンが自分の子供たちの世代の将来を憂いている。いわく、彼らはホワイトカラーといわれる職業にアメリカ国内で就いても、インドや東ヨーロッパの優秀な人材と競争していかなければならない。それは大変なことで、覚悟が必要だ、といった内容だった。日本の場合は言葉の壁もあって、まだ比較的単純な労働に限られているが、コンビニのアルバイト目当てのフリーターの人たちも、少なくとも中国との競争にさらされ始めたということだろうか。
数日前に、フィリピンから看護士の受け入れを実験的に開始するとの記事を読んだ。人材難で困っている業界に海外から労働力を受け入れることは素晴らしいこと第一歩だと思うのだが、業界団体からは、賃金の引き下げが懸念されるため、様々な方策を設けるよう圧力がかかっているとのこと。ちなみに、アメリカにいると、可能な限り外国人であることによる差別を取り除こうと努力がされており、たいしたもんだと思った。国籍による差別は憲法違反とのこと。運転免許の試験を受けに行っても、筆記試験は日本語で受けることができた(但し、わら半紙に手書きですられた日本語訳はパターンが2通りくらいしかなく、ウェブ上で問題と回答が出回っていたりする)。
わが国もこれからの時代は、外国からの労働力を積極的に受け入れるような方策を設けるべきだと思う。参入障壁を人為的に上げることは短期的にできても、長期的には誰のためにもならない。少子化・労働力の減少のための打ち手は、既得権を持つ抵抗勢力をはねのこてでも進めてもらいたい。個人的にいえば、安価な外国人のベビーシッターやヘルパーさんが欲しいところ。いいじゃん、win-win なら。より国際的にオープンな社会を作ろうよ。
あれ?
赤坂、そしてコンビニの名前、それに英語をあまり話す機会がないということから推察するに、勤務先は双日っぽいですね。。。
投稿情報: 赤坂 | 2006年9 月26日 (火) 03:32
コメントありがとうございます。
写真、復活させたいのですが、
・東京ではあまりいい写真撮れてない
・なんかこのブログ、写真の添付がしにくい(配置がワンパターン)
なので、しばらくは写真なしで行こうと思ってます、すいません。
投稿情報: Daisuke | 2006年9 月22日 (金) 08:54
こんにちは、ブログをいつも楽しく読ませていただいております。
さて、「新ブログ」になって一つ残念なのは、「写真」が無いこと。以前の「ハーバード留学記」では、本文はもちろんのこと、写真も大変楽しみにしておりました(かなりの腕前とお見受けしました)。
是非とも写真の復活を期待しております。
投稿情報: 67001 | 2006年9 月21日 (木) 09:58
意見に基本的に賛成。
フィリピンや南米の政治家と議論したら違う面が見えてきた。移民・外国人労働者問題はrecieving countryの問題ばかり議論されるけどsending countryの問題もあるんだよね。
フィリピンなんて人口の10%以上が世界中で働いている人材流出大国。よって、若い人が国内にいなくて経済発展に支障が出ている。特に地方の町では若い女性が大量にいなくなり、地元の看護や介護のビジネスが成り立たなくなっており、病人や老人が困っている。
南米のいくつかの国でもそう。
インドみたいに人口が増加していて、タレントが豊富な国(インド工科大学に落ちたやつがMITに行くなんて)はいいんだろうけど。
移民や外国人労働問題で国造りに困ってる国もあるようなんだな。
投稿情報: こーちゃん | 2006年9 月14日 (木) 15:57
私も絶対子供ができたら住み込みナニーが欲しい!
投稿情報: yuko | 2006年9 月14日 (木) 04:11