楽天イーグルスで働く友人に招待され、週末は新幹線で仙台へ。2時間北上しただけなのに、こんなに東京よりも涼しいなんて。バックネット裏のVIP席で贅沢に野球観戦。彼とは彼が外資系投資銀行に在籍していた頃からの遊び仲間なのだが、今はフリーの契約社員としてファンエンターテインメント部長の地位にあり、数々の新しい企画を実現している。野球は大敗しつつも、初年度から球団経営を黒字に持っていった立役者の一人だ。
野球も楽しかったが、それ以上に試合を見ながら解説してくれる、彼が手がけてきたいくつもの仕掛けには、感心するばかり。例えば、「野球だけでなく家族が一日遊べる場所を作る」ことをモットーに、試合前には仮面ライダーショーやコンサートなどのイベントを実施。試合中にも、イニングの間にいくつもの楽しいパフォーマンスがあり、さながら米国のバスケやフットボールの試合を見ているようだ。スタジアム内にも、普通の球場のように何故入ってるか分からない、美味しくもない飲食業者ではなく、「普通の」美味しい飲食店が入っている。これなら確かに、「野球を見に行く」という感覚ではなく、「家族で遊びに行く」という感覚で十分に半日楽しめる。
また、「価値のあるものはmonetizeしていく」という戦略のもと、新しい広告を次々と提案・実現していっている。例えば味方チームが三振を取るとセンター裏の電光掲示板に大きく「K!」の文字が表れたのち、「サークルK」の広告が表示される。あれも俺が提案して、広告取ってきたんだよね、とのこと。ちなみに相手投手がファーボールを出した場合には、同じく「サンクス!」と表示され、これがまた「サークルK・サンクス」の広告へ繋がる。確かに、面白い。
さらに、「自分が子供の頃にやってみたかったことを、地元の子供たちにやらせてあげる」というのももう一つのテーマ。例えば、ファールボールや選手が打ったあとのバットを拾うボールボーイには、高校生くらいの子たちに交じって、小学生が何人もいる。また、何イニングかに一度行なうダイアモンドの砂掃除も一部子供にやらせている。ボクも小学校時代にイギリスでプロサッカー試合のボールボーイをやったことがあるが、これがまた一生の思い出になるんです。彼らはこれからずっと、楽天イーグルスファンになることだろう。
試合の後半には、選手のベンチ横、通常「砂被り席」と呼ばれる席まで案内してもらった。ここは選手とプレーがすぐ間近に見えて、すごい臨場感。彼のおかげで、特別VIP待遇で野球観戦、そして一つの事業が立ち上がった様子を見ることができた。そんな彼の活躍ぶりを見て思ったのは、どんな商売であっても、夢とアイデアを持っていれば、いくらでも楽しく、わくわくするものが作れるのであり、それでお客さんは集まり、ビジネスとしても成功するのということ。自分が仕掛けている新しい事業を作っていくうえでアイデアに行き詰ったときは、この日の刺激的な体験を思い出すようにしたい。
ところで試合の方はというと、楽天が11回裏サヨナラ勝ち。めったにない貴重な勝利を祝うべく、夜は23時と遅めスタートで地元の名店、とんかつ岩松にて。翌日の日曜日は衝動的にレンタカーをして、塩釜の魚市場で魚を愉しみ、日本三大秘湯と言われる秋保温泉へ立ち寄ってきた。
記事は短め、内容は軽めで行こうと思いますので、よろしく=
投稿情報: Daisuke | 2006年8 月29日 (火) 17:30
また、はじまりましたね。
ユニークな切り口のお話、期待してます。
投稿情報: yage | 2006年8 月29日 (火) 02:37
お、再開。待ってました!
ボストンからちょくちょく見るよ。
DANにもよろしく。
投稿情報: Mark | 2006年8 月29日 (火) 00:30
ハーバード留学記の時はいつもブログの更新が楽しみで、今後もちょくちょく覗きにきます☆
更新されるのが楽しみです♪
投稿情報: 大学生 | 2006年8 月28日 (月) 09:38