マーケティング部門Mから、ライフネットのPRのためにあるサイトでもう一つ連載をして欲しいとの依頼が来た。いまの会社にとって広報活動はもっとも大切なことの一つなので、もちろんでできる限りのことはやりたいのだが、毎日ブログを書いて、隔週でメルマガを書いて、毎月雑誌で連載を書いて、それで論文やら本やらを書いていると、なんだかもうお腹いっぱいの感じが出てきて、もう無理でしょう、と弱音を吐いてしまう。
と、思いきや、昨日先方の担当者と打ち合わせをして、考えが変わった。字数は1,000~1,500字で、話題は時事的なもの。10個くらい、例えばのネタを提案してくれた。それらを見たら、書けるじゃん、そう思った。つまり、ブログやら記事やらは「何を書くか」がもっとも難しいのであって、テーマさえ見つかればそれについて調べることができ、調べていけば必ずちょっとした発見はあるはずで、あまり高望みさえしなければ、そこそこおもしろいことも書けるはずなのである。
ちょうど最近、仕事がルーティン化して余裕が出てきたという人にアドバイスを求められたので、自分が担当している分野において、何でもいいからレポートやら論文やらを書き、投稿することを薦めた。やりはじめれば実は難しくないことであり、学生時代のレポートは面倒なものだったが、大人になってから課題を出されて文章を書くのは、久しぶりに夏休みの自由課題をもらった気分で、意外と楽しいものだ。この場合もネタ探し、切り口探しが重要になってくるが。
新著にもあるが、出口は昔、業界の論文誌の編集長と掛け合って先に1年間、枠を取った上で、部下にあみだくじで順番を決めさせて論文を書かせていたそうだ。勉強になるし、名前が業界の中で知られるし、ちょっとしたお小遣い(原稿料)も出る。いいことずくめではないか!もちろん、上司の協力が必要なのだろうが、書くトレーニングという意味でも、その分野での知見を深めるという意味でも、恰好のトレーニング材料だと思った。
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