いつ頃から知り合いなのか忘れてしまったが、自分で勝手に「弟分」と称して、私のことを「兄者」と呼び、時折オフィスに遊びに来て相談に乗ってあげたりするGという20代後半の若者がいる。もともと、ブログを読んでメールをしてきたのだが、自己プロフィルを載せたパワーポイントを送ってきて、最初にやった「オフ会」の幹事をやってもらったのが縁だったことを、書きながら思いだした。
聞いていないのに、こまめに近況報告メールをしてくる。ちょっとブログのエントリーを皮肉った内容を書いてくることもしばしば。出張先の海外からは絵葉書を送ってくる。同性から絵葉書をもらうのって、あまりないから不思議。仕事上で関係があるわけではないのだが、いつの間にか弟のような気がしているのが、なんか悔しい。日本の大学を出てから単身フランスに渡り、現地のミニチュアメーカーの社長と仲良くなり、一人でその会社の日本駐在として大手自動車メーカーに営業活動をしてきた。
彼は非常にインテリジェントでもあるのだが、インテリジェントな人は世の中いくらでもいる訳であって、彼とこのように付き合うようになったのは、ひとえに持ち前の人なつっこさと行動力のせいの気がする。私の弟分になったところで何かいいことがあるわけではないのだが、彼は同様に、私よりももっとシニアで著名な方にも可愛がられている。
彼を見ていると、人とは違うユニークなキャリアを歩んでいる面白さもあるが、とにかく、行動したもの勝ちなんだなぁと思う。何かを知りたかったり誰かに会いたかったら、メールをしてみたり電話をしてみたり、手紙を書いてみたり。もちろん、この場合、突撃力だけではだめで、相手が関心を持ちそうなこと、喜びそうなことを書いたりするおもてなしの心は必要だが。
同様にビジネスの世界では特に、本当に目新しいアイデアなどはなく、およそすべてのことはすでに考えられ、提唱されており、違いは、それを実行するかどうか。まさに、コロンブスの卵。ネットで生保を売るだって、なんてチープなビジネスアイデアなんだろう!
いまから思うとひやひやものなのだが、資本金5000万円で「ネットライフ企画」を設立した直後、出口と二人でA4の紙を1枚持って、金融庁に行った。「生命保険会社を設立したいと思いますので、どうかよろしくご指導ください。資本金は50億円以上を予定」。その時点では資金のコミットメントはなかったのに、見切り発車もここまで行くとすごい。ご担当者も、よくお相手してくださったものだ。これが、ある程度会社としての形を整えてからと尻込みしていたら、それから1年半後に生命保険会社は作れなかっただろうし、サブプライムショックで資本は集まらず、このプロジェクトもとん挫していたことだろう。
100のきれいな絵をじっくり書くことが大切なものもあるだろうが、ほとんどのことは、10の粗さでもすぐに実行した方が効果が高い。思い立ったら、すぐやる。できることからやる。立派なものを作る必要がないから、β版でもいいからローンチしてみる。まずは、小さな小さな目標でいいので設定して、その場でやってみよう。そこから、次の道が開けてくるはず。
以上、「超凡思考」1-6、「すぐやる。その場でやる。」の補足です。
こんにちは。
"2005年の10月に、自分で勝手に「弟分」と称して、私のことを「兄者」と呼び、時折オフィスに無理やり押しかけて、一方的に話を聞かせて帰る30になったばかり"
のGさんから、私が先日コメントさせていただいた折の、返信をいただきました。
この日のブログに乗っている、と書かれていましたのでお邪魔しました。
私はとても、インテリジェントではないですが、
*何かを知りたかったり誰かに会いたかったら、メールをしてみたり電話をしてみたり、手紙を書いてみたり・・・
*とりあえず行動起こし、突っ走った結果予想外に巧くいく
という方法をずっとしてきました。
インテリジェントではないから、では、どうすれば良いのか・・・
その結果、出来なくても、行動してから考える、でした。
勿論、それらには大きなリスクも伴いますが、私には考えている時間や、皆に追いつこうとする時間がとても長いため、そんな事をしていたらいつまでも何も出来ないまま疲れて、終わってしまいます。
今現在フランスでパティシエとして働いていますが、未だにフランス語が出来ないと言われながら仕事しています。
ですが、この不景気のフランスで、何とか任される事も多くなり、忙しい毎日を送っています。
私は、私の今までの行動が決して良いとは思った事はありませんが、只、必死なだけでした。
只、お菓子を作るのが好き、それだけで来ました。
それだけに、いつも考えさせられながら、自分の道を時に修正しながら読ませてもらっています。
長くなりましたが、私には正直、少し難しいブログですが、私なりに解釈し、これからも拝見させていただきたいと思っています。
投稿情報: yoshi | 2009年2 月21日 (土) 00:45
"2005年の10月に、自分で勝手に「弟分」と称して、私のことを「兄者」と呼び、時折オフィスに無理やり押しかけて、一方的に話を聞かせて帰る30になったばかり"のGです。
時に、とりあえず行動起こし、突っ走った結果予想外に巧くいく、
というのは、それを面白がってくれる方々かいるからでありまして、
その中のお一人に改めて深く御礼申し上げる次第です。
しかし、皆様が思う以上に
お話の時間を盛り上げようと、裏で準備はしております。
そう見せないのが、要なのでありますが。
今後もよろしくお願いいたします。
投稿情報: KG | 2009年2 月20日 (金) 19:30
「すぐやる。その場でやる。」
いつも思うことですが、なかなかできません。あとで思い返してみると、なぜすぐやらなかったのだろう?と後悔してしまいます。(実は今もこのことで悩んでます…。)
常に意識し、実行したいことです。
投稿情報: hiro-ok | 2009年2 月18日 (水) 23:09
とにかく行動することの大切さ日々感じています。インプットになりがちなですが、行動=アウトプットとして継続していきたいと思います。
早速、こうしてコメントさせて頂いているのも、行動のひとつです。
投稿情報: kaz | 2009年2 月18日 (水) 00:08
これはキました。
まねしようと思います(><)。
特に意味なく自分を閉じ込めていました!
投稿情報: 森蔵 | 2009年2 月18日 (水) 00:01
本とコメントの相乗展開を興味深く拝読しております。潜在する軸に気付き、磨き、信頼たるものにする、と読後感。共感・痛感・安心感、など感じた言葉だけを列挙提示して感想・意見交換すると尚面白いですね。学生向けにも使いたくなりました。
投稿情報: japan401k | 2009年2 月17日 (火) 20:51