インフィニティ・ベンチャーズの小林さんが、「よいベンチャーキャピタリストとは」という視点で、以下のように書かれていた(タイトルは「ベンチャー投資の視点~ビジネスモデル」ですが)。ちょっと長めですが、引用させて頂く:
ムダを減らしスリムな体制で、余剰資金をもち、波が来るのもを待つ。このような状態は、実際にやっていると、かなりストレスがたまり、忍耐がもとめられます。
投資家サイドとしては、「IPOはいつですか?」とか「黒字化はいつですか?」というプレッシャーをかけるより、「いいじゃないですか、やってみたらいいじゃないの」くらいいい加減なアドバイスのほうが実は経営チームにとってはよいのだと私は思っています。そもそもベンチャーの創業やベンチャー投資という仕事はプレッシャーの大きい仕事なので、そのストレスをどう発散するかとか良い方向にもっていくか というストレスマネジメントがきわめて重要です。いつもネクタイでスーツをきて、いかに金融機関みたいな感じだと、あっただけでプレッシャーがかかる と思うので、できるだけラフな服装にしたり、ニコニコしている、雑談している、発言も前向きな発言を意識する、信じている、応援している と いうメッセージといったところが重要になります。
一般的に「投資家」のイメージと全く反対のように行動したほうが、結局うまくいく のではないかというのが私の考え方です。
このような場面でも「逆張り」「胆力」が大切なのだなぁ、と小林氏の文章を読んで、考えさせられた。
自分も投資家側にいたのでよく分かるのですが、対象企業が事業計画通りいっていないときは、投資した手前、自分の会社の中でも「仕事をしている」ところを見せなければいけないので、取締役会などではガミガミ言っていたものだ。
でも、対象企業側からすれば、困っているときに外部の人からプレッシャーをかけられるよりも、体を張って助けてくれる、守ってくれる方がありがたいのは当然だから、小林氏のようなスタイルの方が、中長期的に経営陣と良好な関係を築いていけるベンチャー投資家のやり方なのでしょうね。
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