小学館の岩瀬英介さんの噂は何名かの友人経由で聞いていたのだが、実際にお会いしたのは半年前。その場にはもう一人、同世代の岩瀬さんがいて、三人で「岩瀬トリオ」を結成したのだが、英介さんは特に ace-k, dice-k という名前の似てる具合からもとても他人とは思えず、兄のように慕っている。
このたび、彼がデスクを務めるDIME誌にて、
『アナタの仕事を劇的に進化させる24の掟(ルール)』
の特集の中で、『プレゼン説得術』として登場させて頂いた。
新聞広告や、電車の中吊りに小さく顔写真が出ていたの、気づかれた方いらっしゃったでしょうか?私は月曜に日経新聞を読んでいて、思いがけず自分の写真を発見したので(掲載日とか正確に覚えていないので)嬉しくなっちゃいました。
取材の最後に、画用紙に大きくメッセージを書いて撮影をしたのだが、何を書こうかなとちょっと頭をひねらせたすえ、以下のことを書いた:
logic x passion = resonance (共鳴)!
ストーリーの根幹はあくまで、データとファクツとロジックに基づいて組み立てられていなければならない。市場規模と顧客ニーズに関するデータを示すことで、当該プロジェクトのアップサイドを提示する。議論の過程で出てくる、「そうはいっても、~じゃないの?」という疑問を、先回りしてひとつひとつ答えられるように準備しておく。リスクの所在も明確にし、対応策が考えられるものと、最後に残る、投資家なり事業者が受容しなければならない「真のリスク」が何か、そぎ落として提示する。
同時に、客観的・合理的な事業機会の説明だけでなく、プロジェクトの社会的意義や、個人のかける理念や思い入れを、情熱を込めて語る。それは文章にも、口頭のスピーチにも、ひとしく表れていなければならない。どれだけロジカルに「正しい」プロジェクトであっても、聴く相手方の共感を得ることができなければ、ものごとは動かない。ロジックとパッションがシンクロしたそのとき、大きな共感・共鳴を呼び、何かが動き始める。
それこそが、プレゼン説得の本質ではないかと、語りながら気がついた次第。DIME、よかったら買って読んでみてください!
* なお、このフレームワークは、「レゾナンス=共鳴」という概念も含めて、以前紹介したこの著書から示唆を得ている。
DIME拝読しました。
プロの掟21,22,23をラウンド上のコース戦略に置き換えてみました。すると、あーら不思議、能書き・小理屈満載の頭が、すーっと軽くなるではありませんか!!
(小生、キャリア30年余のヘボ00ファーです)
投稿情報: 若林 | 2008年9 月 8日 (月) 16:37