これ、すごい!
クラシック、ジャズ、R&B、いずれもセンスのいい選曲をするインターネットラジオなので、以前から気に入って、夜などに仕事をしながらイヤホンで聞いていたのだが、このたびサイトがリニューアルされて、チャネルが大幅増になった上、Now Playing がアマゾンと連動するようになった。
「お、これいいじゃん」と思うとCDのジャケットがクリックできて、そこからアマゾンのページへ飛ぶ。いいやつをドンドン押してたら、破産しそうなくらいCDを買っちゃいそう。
(iTunes とかですでにありそうなので、「何をいまさら」と思われるかも知れませんが、技術オンチなのでお許しを。また、iPodなどの媒体を必要とせず、すべてが目の前にあるPCで完結しているところがお気に入り)
もともとジャズのCDを買うとき、お店に行って Now Playing のものを「へー」と思って買うことがよくあったのだが、これはたまーに訪れる、数か月の一度のこと。それが、リアルタイムで常時やられてしまうと、欲しいものに接触する頻度が1万倍くらいになってしまうので、恐ろしい。これぞ、究極の impulse purchase 誘発システム。
それでは、お約束で、この仕組みを生保に転用するとしたらどうなるか?
運転免許の更新時に見せられるビデオの手法に習うならば、すごくハッピーだった家族が、何らかの事故によって不幸な事態に陥る、不安をあおる映像をyoutubeなどで見せて、そこで「加入」ボタンを連動させるのだろうか。「いざというとき」の重要性を想起させるには、ビジュアルなイメージは強烈だけど、どこかちょっと・・・???という気がするのはなぜだろう。
この手法は、伝統的な生保の営業も近いかも知れない。最初のオフィスにいた頃は、我々が生保の準備会社だと知らない大手生保の外交員が飛び込みで営業に来て、いきなり「寝たきりになって悲しそうな男性とその家族」のイラストを、テレビ番組で使ってそうなフリップチャートで見せられた、びっくりした。また、カタカナ系生保の営業マニュアルには、「お父さんを交通事故で亡くした子どもが、お母さんが(保険に入ってなかったために)パートに出ているため運動会に来れず、家族の手作り弁当の時間に、一人でポツンと鉄棒のところでコンビニ弁当を食べている談話」といった類のエピソードがセールストークとしていくつも用意されている、と聞いたこともある。
これらの例は、「需要喚起のタイミングで、イメージを想起させる」というところにフォーカスしているので、我々のように「すでに需要喚起されたお客さま」を対象とする場合は、「生保が必要だ!」という映像ではなく、「こんなにサクサク便利に保険に入れます」という映像にした方がいいのかもしれない。などなど、考えだすときりがない。
というわけで、商品を体験してもらって、エモーションをぐっと動かされたときに、その場で買ってもらう、というのはセールスの必勝パターンなのだろうが、生命保険の場合には、なかなか難しいですね。
お盆を超えて涼しくなってきましたが、体調にはくれぐれも気をつけて、よい週末をお過ごしください!
Icebergradio いいです!
ふと疑問に思ったんですが、これ、自分のタイミングで次の曲にいけちゃうのはどういう仕組みなんでしょう?
生放送ではないということでしょうか。
そうだとすると、どこまでセットリストを用意しているのか。
気になります、、、
投稿情報: jukucho | 2008年8 月24日 (日) 03:04
Icebergradio いいですね!!
早速「お気に入り」に入れて、ヘッドホンで音楽を聴きながら
コメントさせて頂いています。
ところで、以前にお書きになった著書は、かなりのロングランですね。
私には難しい内容でお手上げですけど。
お仕事 頑張って下さいね。
投稿情報: NOKO | 2008年8 月24日 (日) 00:13
こんにちは。
過去に僕も、自社でやっているオランダの犯罪マップサイト経由で、空き巣が入ったストリート全ての家に葉書でその事実を伝え、そこに家財保険の宣伝を入れるというビジネスモデルをパイロットで走らせたことがあります。
確かに食いつきは良かったのですが、後に倫理的にどうかという話になり、ほどなくして結局プロジェクトを止めてしまいました。
例え、こうしたビジネスモデルが自社に利益をもたらすとしても、それがFUDをベースにしたものである限りは、たった1度の人生を使ってやりたいようなものにはなりえませんよね。
投稿情報: 酒井穣 | 2008年8 月22日 (金) 16:48