数週間前だが、今までみたなかで最高の中吊り広告を電車でみた。紳士服の青木の冷涼スーツ。クリエイティブが涼しげなのは当然だが、その下に「体感温度4℃マイナス!(ナントカ法調査)」とあって、「シャツで3℃マイナス!」「通気性ネクタイ!これでもう2℃(ナントカ法調査)」と、これでもか、これでもか、と畳みかけてきた。
なぜ、それほど琴線に触れたのかを考えると、訴求価値である「冷涼」が、ビジュアルにより右脳と、それらしい科学的調査結果により左脳が同時にビンビン刺激されたからだ、と気がついた。
情報と広告の海に溺れそうになる現代においては、感情訴求、ロジック訴求のいずれかでは物を売ることは容易でなく、その両者をバキュンと同時に射止めることができて初めて、消費者の心に残ることができるのだなあ、と思った次第。
よい週末を!
で、その青木の冷涼スーツは購入したの!?
わたしの場合は
“とろとろの○○”
とか
“もっちり~~”
っていう表現に惹かれるな(笑)
もちろん岩瀬氏の言っていることも
よくわかります^^
投稿情報: みっくす | 2008年7 月 8日 (火) 23:04
初コメント失礼します。
ぼくの母校開成の先輩方を調べいたら、岩瀬様のブログを見つけました。
広告は、頭と心に訴えて、はじめて、購買につながるというのは、実際、自分の経験を振り返ってみても、納得がいきます。
ところで、雑誌『セオリー』の記事も、拝見いたしました。HBSでの、意識の持ちように、感銘されました。
やはり、高い意識をもっていなければならないのですね。
いままでの、ぼくの意識の低さを思うと、反省する限りです。
これからも、岩瀬様のブログを拝見していきます。
ぼくも、岩瀬様のようになれるように努力していきたいと思います。できたら、ぜひ今度、お話を伺ってみたいです。
これからのご活躍も期待しております。
岡本伊織
投稿情報: 岡本伊織 | 2008年7 月 7日 (月) 19:14
これは、そのとおりですね。
生命保険の販促・営業も、変化していますね。私の30年くらいの保険体験で言うと
1. 職場に来る「保険のおばちゃん」にすすめられるままに、「そういうもんなんだ」とあまり考えずに加入して、結婚とかで保険金額を見直したりして・・・
2. ソニー生命に転職した友人から「ロジカル」なコンサル(説明)を受けて、妙に納得してしまった。(ソニー生命が男性被保険者をターゲットに営業していたのは、理にかなっていると思う)
3. テレビや新聞で見る外資の保険商品の、ピンと来る「ネーミング」と「わかりやすさ」に目を奪われるようになった。
時代ごとに、どちらに重きを置いた広告や営業が流行るかは違いますが、岩瀬さんのおっしゃるように、やはり感情訴求、ロジック訴求の両方が必要なんだと思います。
投稿情報: SHU | 2008年7 月 5日 (土) 11:27