我らがネットライフは自分にとっては4社目となるのですが、仕事をする上でずっと大切にしてきたことが、三つある:
ひとつが、自分が尊敬できて好きな人と一緒に働けること。
BCGへの就職を決めるトリガーとなったのが、働いてた人たち。当時の自分から見て、切れ味鋭く洗練されていて、それでいて茶目っ気のある人たちが、活き 活きと働いていたことに惹かれて、入社した。ICGに移るときは、BCGで一番かわいがってくれた先輩について行った。リップルウッドでは、面接で会った 関西弁のおじさんに惹かれて入社し、CEOのコリンズの人なつっこさが好きだった。
ひとつが、自分なりに、なんらかの社会的意義を見出せ、ささやかながら社会へインパクトを与えている、という手ごたえを得られること。
BCGでは戦略コンサルという立場で大企業のパフォーマンスを上げるために寄与していると信じていた(今思えば、それほどでもないが)。ICGでは、イン ターネットという新しいセクターへの投資とベンチャー育成に、やりがいを感じた。リップルウッドでは、成熟した企業で宝の持ち腐れとなっている人材や資 産、そして資金のリソースを解放し、活性化することは、社会経済にとって大きな意味を持つと信じてやっていた。
ひとつが、集団に埋没せず、自分らしさを発揮できる場であること。
司法修習に行かずにBCGに入ったのも、750名のうちの一人になるよりは、同社への新卒入社3名の一人として、早く社会で自分の力を試したかったから。その後のICGは5人で東京オフィスを立ち上げた。リップルウッドはまだ「ハゲタカ」とバッシングを受けていた時代で、人材を確保するのに苦しており、東京オフィスは10数名でやっていた。
全体を通じて、「これ絶対いいよ、これ」という、直感レベルでの「確信」もあった。実はこの直感が、一番正しいのかも。
そして、今のネットライフは上記の3つ+1のいずれの点においても、非常に満足している。最高の仲間と、大きなチャレンジに向けてまい進し、自分ならではの会社作りができている、という気持ちがある。直感でも、「これだ!」という確信があった。
10年間で、多くのことが変わった。でも、こうやって振り返ると、自分が大切にしてきたエッセンスは何ら変わらないのだ、ということに気がついた。
御社の直接のライバル会社は一足先にスタートすると新聞で読んだのですが、御社はもう少し時間がかかりそうなのですか?何か難題をFSAからもらっているのでしょうか?ネットライフを応援しているのでとてもヤキモキしています...
投稿情報: ryota | 2008年4 月 3日 (木) 13:31
> ひとつが、自分なりに、なんらかの社会的意義を見出せ、ささやかながら社会へインパクトを与えている、という手ごたえを得られること。
収入も大切ですが、達成感はもっと大切ですよね。共感します。
> ひとつが、集団に埋没せず、自分らしさを発揮できる場であること。
小規模な会社なら発揮しやすいですよね(岩瀬さんなら大規模な会社でもダイジョウブでしょうけど)。
ネットライフの春が待ち遠しかったのですが、いよいよですね。
投稿情報: はいあっと | 2008年4 月 3日 (木) 01:27