伊藤真先生の新著「続ける力」(幻冬舎新書)の冒頭で引用されている、羽生善治氏のことばを書きとめておきたくなった:
「以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。
しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。
直感でどういう手を浮かぶとか、ある手をぱっと切り捨てることができるとか、確かに個人の能力に差はある。
しかし、そういうことより、継続できる情熱を持てる人の方が、長い目で見ると伸びるのだ。」
「続けることの大切さ」は、言い古されているにもかかわらず、愚直に実行するのが難しい。「ひたむきに続けること」といったシンプルで本質的な定理にこそ、心が動かされ、どこか美しさすら感じる。
どのビジネスでもそうだろうが、我々が取り組もうとしている生命保険事業は、まさに十年、二十年、三十年という時間軸でのひたむきな取り組みが求められる。
どうやって、いまの情熱とパッションを長期にわたって持続させるか。
個人としてはさておき、組織としての「続ける力」を盛りたてていくためには、
- 持続を制度的に担保するための「仕組み化」と
- チーム全体のモラルを維持し続ける「チアリーダー」
といった機能が不可欠なのでしょうね。
今週も、がんばりましょう!
幻冬舎の小木田です。
『続ける力』お読みくださってありがとうございます。
本の後半、伊藤先生がなぜ法教育を志すことになったのかについて「後世、〈日本の歴史に名を残した人物の若き日々をたどると、あの人もこの人も伊藤塾というところで学んでいた〉と言われるような仕事をしたい」とお書きになっているところがあります(手元に本がないため、表現は不正確ですが)。
伊藤先生がそのことをお書きになったとき、きっと念頭には岩瀬さんや土井さんの顔が浮かんでいたのでしょうね。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
投稿情報: kogita | 2008年4 月 8日 (火) 08:10