MBAで学ぶことが、実ビジネスでどれくらい役に立つのか?隣に座っている同僚には日頃から、
「まぁ、岩瀬さんが学んできたマーケティングのセオリーってやつが、実社会でどれだけ役に立つか、お手並み拝見、ってところですね ふふふ」
と、茶化されていたりする。悔しいー。
確かに、MBAを取ったからビジネスにただちに成功するとは思っていない。しかし、学んだことのうち、「変わらないビジネスの本質」は、とても役に立っているように思う。
たとえば、マーケティングの「チャネル」の授業で印象に残り、今でもかみしめていることの一つ:
「チャネル(販売業者)は中抜きできても、チャネルが果たしている機能は省略できない」
ネット生命保険でいえば、セールスパーソンを中抜きしてダイレクトで販売することはできても、実際にセールスパーソンが果たしている様々な機能、それは需要喚起から商品の説明・提案、それが正しいことの納得・説得、契約締結までのひと押しなど、幅広くあるが、それを広く揃えていなければ、ひとはネット上で「買う」という行為に至らないのだろう。
これをどうウェブ上で実装するかは、また別の問題。したがって、MBAで学んだことは、"how?" の答えまでは与えてくれないが、"what?" 何をやるべき?ということの問題提起くらいには、役に立っているのでは?
そもそも、ビジネスでは多くの場合、「何を?」という問題設定さえ正しくできれば、7割型、問題解決への道筋はできている、とも考えられる。この意味では、MBAもそれなりに役に立つ、と言えるのかも知れません!
MBAではwhatを理論として学び、howを世界中のビジネスパーソンで議論するという感じなのでしょうか、、、
今後も仕事をしている中で、MBAでの経験とつながることがあれば是非紹介してください。
投稿情報: teppei | 2007年12 月18日 (火) 21:32