週末、会社に来ていて、近所の本屋に立ち寄ったら一冊の本が目にとまった。講談社新書から出た「生命保険の罠」。業界人には刺激が強そうだが、なかなか面白い。月曜の朝、会社に持ってきたら、別の同僚もすでに買っていた。
保険会社内部の運営実態を暴露するような部分については評価は分かれようが、一般の方には分かりにくい保険商品について、その仕組みに立ち返って問題点を指摘している部分については、「ごもっとも」と思う箇所が少なくない。
● たとえば、60歳で払い込みが終わる終身型医療保険が使う、「60歳から、保障はそのままで保険料がゼロになります」というキャッチコピーについて。
「60歳までに、60歳以降の残りの人生の分も保険料を前もっていただいておく仕組みです。お客さまのその残りの人生は約50年あるものと想定しています。つまり、50年分の保険料を前倒しで払ってもらうことになっています」と伝えるべきでは?という問題提起をしている。
● また、「3年に一度15万円のお祝い金が受け取れます」などの商品について。
この手のお祝い金は決して保険会社からのプレゼントではなくて、返金するためのお金を毎年保険料を(約)5万円×3年間、上乗せしてお客さまから預かり、それを返しているだけではないか、という指摘。
● さらに、「がんになった場合の平均自己負担総額は91万5973円」という記載について。
「医療費の還付は考慮されていません」という但し書きが小さく書かれており、実際には健康保険が適用される治療を受けた場合、平均的な年収の人であれば月に8万100円を超える自己負担分は払い戻しされる制度のことを述べていないことも問題視している。
保険会社を志すものとしては耳が痛い指摘ばかりなのですが、こういう意見も広く聞かれるということをよく意識して、引き続き立ち上げ準備に邁進したいと考えています。
やっと入手しました。想像以上の内容です。
私には書く勇気が有りませんでした。
そもそも文才も有りません。
ましてや、企画書を作って出版社に持ち込んでくれる信じられないような能力の友人も居ません。
でもずっとニッセイに居ながらこの著者と同じ思いを持っていました。後田さん、お会いしたことは有りませんが、心から拍手です。
投稿情報: しんのすけ | 2007年12 月18日 (火) 22:44
コメントの投稿、書籍名間違えてすみません!もちろん、「生命保険の罠」です・・・。
投稿情報: 元気印 | 2007年12 月12日 (水) 22:44
私もこの本を読みましたー。保険に入る前に読みたかったです(汗)。
読んでからネットでいろんな保険サイトを見ると、同じサイトを見ても全く違った貌を持っていることに気付きました。保険は奥が深いですね。自助努力を怠ることなく、今からでも簡単に乗り換え可能な自動車保険などについても調べてみたいです。
投稿情報: piyomarimo | 2007年12 月 4日 (火) 21:14
このような掲示板があったんですね。この本を買って内容にとても共感出来ましたのでどなたかコメントしてるかな?って。やっぱり皆さん似たような状況なのでしょうか。あくまで私見なのですが「通りすがり・・」の方、このように専門用語をギッシリ詰め込んで長文を書くから一般人の私達は引いてしまうんだと思いますけど。「あ、やっぱり俺達には分からん世界だ!難しいわい。」と。
投稿情報: 水道屋次郎 | 2007年12 月 3日 (月) 10:40
たびたびすみません。
このブログで読んだ後、たまたま契約者の方から昨夜この本のことについてお電話があったので今朝購入し、早速読んでみました。
まず感じたのが今まで出てた保険に関する本の中では・・・さすがFPではなく現場の人間!・・・かなりよく出来てると思います。日経、外資系、来店型、FP等の特徴をよく捉えており、かなり笑えました(爆)
外資系に関する記述も「あー、痛いとこ突くけどあるある」「うーん、そうだそうだ」って感じで、ネガティブなトーンですけど多くの部分が決して大袈裟ではなく当たっていると思います^^;私は業界に入り約10年ですが、平均5年というのもその通りで、残念ながら今後はもっと短くなりそうな雰囲気です。
そうそう高度障害の話も出てきましたが、これは日系・外資共通なトークなんですねぇ。私がこの本の著者なら「高度障害は確かに大きなリスクですが、消費者みなさまが一般的に持つ『働けない』というイメージとは異なり保険約款上で厳格に列挙された状況に該当し、かつ症状が一定期間回復しない固定された状況にならないと給付対象として認められるのが難しいので注意してください」と書くかなぁ。
あと、いわゆる「災害特約」と「傷害特約」の偶発/外来/急激の3要件とかにも触れて欲しかったですね。これもお客様とのトラブルの元だと思うんですけど、安くて保障が大きく見えるのでアホな新人は何も考えず勧めたがります。勘弁して~。
最後にAさんが入っている保険が収入保障ということは賛成できるのですが、月額15万円ってずいぶんと・・・(苦笑)遺族年金等を考慮すればってことでしょうけど、MDRTに入っているなら事業所得で2000ぐらいはあるでしょうから、万が一のことがあったらなんだか奥さんとお子様が可哀想だし、本人も後悔じゃないでしょうか。別に売る立場じゃなく客観的かつ素直にそう思います。もちろん他に大きな資産や不動産所得でもあれば別でしょうけどね(それならメディカルミニは要らないし、終身保険は入ってそうだという推定)。人様に保険を売る人間がそんなに保険料をケチって何にお金使うのって気もしちゃいます。ついでにいえば、300万円給付のメディカルミニに2200円払うなら、そのコストを収入保障に充てれば月額20万円以上になるんで、どうしても保険料を安くするにもこちらのほうがレバが効くと思うんですが・・・まぁ価値観でしょうかね?
言いたい放題なのでついでに言ってしまうと、Aさんが終身保険に入ってないのもちょっと理解しづらいです。理屈が分かる人なら保障(あくまで投資ではありません)としての変額終身保険(保障額はその人の価値観で200万円でもいいけど)はとてもよいものだと思いますね、個人的には。すごい運用上手な人以外は。え?私は変額大好きなクレディスイス(ウィンター・トゥール)の人間じゃありませんけど(笑)
ちなみにこれらは「MDRT会員」という表現から概算所得を想定し、またAさん自身が保険屋であることを考慮したが故の私見です。条件が異なれば普通に大正解な加入の仕方にも思えることを付け加えます。
最後に私はプロのつもりですが、かなりな保険料を払ってます。もちろん中身は本にあったとおり、その大部分が予定利率の高い養老と終身ですけどね。参考までに定期は収入保障型(保障額はかなり大きいがコストはしれてます)それと団体定期です。
なお、これらはもちろん「自爆」ではありません、念のため(爆)
投稿情報: 通りすがりの外資生保 | 2007年12 月 1日 (土) 18:33
今日買って来ました「生命保険の罠」。正直今までの保健関連本と同じようなものかと思ってました。ところがこんなに分りやすくて私達がいつも保険に抱いている「モヤモヤしたもの」を一挙に払拭してくれた本は初めてです。週刊東洋経済からも生保を扱った増刊が出てますよね。あれ、思い切り白々しい内容ですよ。全ての生保会社のトップに「生命保険の罠」買って進呈して上げたいです。
投稿情報: 投稿者 | 2007年11 月30日 (金) 23:33
こんばんは。
高木さんのコメントの
『でも、馬鹿正直にお客様にご説明して、ご納得いただいた上でご契約というのが理想でしょうか。包み隠さずに・・・。営業の現場で、この本に書いていることを馬鹿正直にお客様に説明して信頼を得ている営業マンがいたら尊敬します』
というのはちょっとサビシイです(><)
バカ正直(しかもきちんと他の金融商品を含んだ上での解決策としての保険を理解しているプロ)だからこそ、信頼されて売れるのだと思いますよ・・・長い目で見れば。
じゃなかったらこの業界はずっと「特別で特殊な業界のまんま」です。でもそんなことはないでしょう、きっと。
銀行窓販、ネット、対面コンサル・・・セールスチャネルが多様化すればするほどにそれぞれの特長を好む消費者にきちんとすみわけされてあるべきところに時間を掛けて収まっていくのではないでしょうか?
保険のコスト構造は言ってしまえば極めてシンプル(数理は難しいのでしょうけど)ですから、いつまでもこんな状態は続くほど市場はバカではないと思います。
レバ(相互扶助)と債券(機関投資家の運用力)こそ・・・もっというと相続や法人での税制優遇かな?・・・が保険の特長であり、金融リテラシーの高い層はレバのみ活用すればいいって時代が来るのかも。
これらからすると短期払医療保険や生存給付金付定期保険なんかはまさにこの本の著者の指摘どおりなんでしょうけどね^^;
ちなみに私は読んでないので岩瀬さんのサマリーのイメージでの話に過ぎないのですが。。。
投稿情報: 通りすがりの外資生保 | 2007年11 月29日 (木) 01:24
私も「生年月日の暗号」を読んだ読者です。私は、業界のものではありませんが、とても面白かったので、ブログの検索をして、こちらのサイトに参加させて頂きました。
暴露本というより、普通の素人でもとても分かり易い本ですね。
お客さんにとって良い保険を本当に、勧めて欲しいのですが・・・
「営業マン自身がどのような保険に入っているのか」を明らかにすべきというのは、面白い視点だなと思いました。
私も、今日友人に勧めたところです。
投稿情報: 元気印 | 2007年11 月28日 (水) 00:16
私も「生年月日の暗号」を読んだ読者です。私は、業界のものではありませんが、とても面白かったので、ブログの検索をして、こちらのサイトに参加させて頂きました。
暴露本というより、普通の素人でもとても分かり易い本ですね。
お客さんにとって良い保険を本当に、勧めて欲しいのですが・・・
「営業マン自身がどのような保険に入っているのか」を明らかにすべきというのは、面白い視点だなと思いました。
私も、今日友人に勧めたところです。
投稿情報: 元気印 | 2007年11 月28日 (水) 00:14
済みません、たまたま目に止まったもので。私も業界人の端くれとして、この本を早速読みましたが、別に「暴露」なんていう言葉では無く「前向きな提言」だと思いましたよ。やっぱりトヨタの社員が内緒でニッサンで通勤するような業界は、マズイですよ。このヒト、体張ってますよね。
投稿情報: 藤原あけみ | 2007年11 月27日 (火) 15:31
こんにちは、チョットご無沙汰です(^^)。
実は私も今、書籍を執筆中なんですよ。(暴露本ではありません。生保加入に関する解説本的内容。出版はまだ先ですが)
ネット保険会社の特徴も書いたりしたいと思いつつ、、、御社のスタートを心待ちにしてまーす。
投稿情報: nyao | 2007年11 月27日 (火) 06:30
実は病院の個室料金であるとか、さまざまなお金がかかるのですね。医療機関を受診するにあたって。そういう金額の補助ですかね、保険料が必要になるのは。確かに、普通に治療を受けるだけでは月に8万以上はかからないです。ちなみに、手術がある場合は月の最初に入院して1月で入院を終えるのと、月の最後に入院して次の月まで入院が延びる場合では金額が二倍近く変わります。でも、患者さんは多くの場合はベッドが空いたら個室でもなんでも入院して治療を受けたほうがいいと思うんですよね。そういうときに個室料は一日3万ぐらいかかります。
投稿情報: hiko | 2007年11 月27日 (火) 01:52
ネット生命保険立ち上げ。興味深いですね~。まだゴールが見えないけどそのうち種を明かしてくれるものと信じてブログ読者になっています。罠?罠も何も生命保険を社会保障制度のような善人扱いをしていることがそもそもの問題。営利企業の商品なんですから。ビニールかばんも吉田とプラダでも価格が違うように、ある意味民間の保険は【保障】の価値創造に成功できたのだと思います。ブランド化できるか??本来保険会社の競争相手は、銀行、証券&JPであっったり、前述の消費財販売会社です。生命保険に限らずネット化によって価格破壊とブランド化ができることは成功の要因ですよね。
投稿情報: TM | 2007年11 月26日 (月) 22:33
そんな本が出版されていたんですね。知らなかった・・・。明日、購入してきます。
ずばりなことが書いてあって業界人として耳が痛いですね。でも、馬鹿正直にお客様にご説明して、ご納得いただいた上でご契約というのが理想でしょうか。包み隠さずに・・・。
営業の現場で、この本に書いていることを馬鹿正直にお客様に説明して信頼を得ている営業マンがいたら尊敬します。私は事務職なんですが、こんど訪問営業のお手伝いに行く時があったらセールストーク?に使ってみようかな。
投稿情報: 高木 | 2007年11 月26日 (月) 22:12
いつも参考にさせていただいております。
先日、生命保険を変えようとした際に
下記の本を参考にしました。
『入っていい生命保険、いけない生命保険 選んでいいのはこの3つ! 』池上 秀司 (著)
この本を読んで、正直、生命保険自体にいろいろ疑念をもってしまいました。
理想のネット保険、期待しています!
投稿情報: 一読者 | 2007年11 月26日 (月) 16:06