ネーミングの難しさ

名前をつける行為は、難しい。特に、会社の名前はなおさらである。我々も、生命保険会社になることができたら、新しい社名に変更することを検討しているのだが、これも決まるまではかなり苦労した。

既存の生命保険会社の名前を分析してみると、いくつかのカテゴリに分かれる：
(1)  一般名詞：日本、第一、アメリカン・ファミリーなど
(2)  旧財閥系：三井、住友、明治安田、富士など
(3)  地名　　　：ハートフォード、チューリッヒ、ジブラルタなど
(4)  ひらがな ：あんしん、きらめき、ひまわり、あいおい、しんらい
などか。

最初は、「シンプルで分かりやすく新しい」イメージで、ひらがな四文字かなぁと思い、いくつか考えてみた：

さわやか生命
そよかぜ生命
いつでも生命
あちこち生命
・・・

うーん、どうやっても、二番煎じ。

そこで、やはり信頼を獲得するためには、旧財閥系の名前だ！って、うち、財閥系じゃないじゃん・・・

地名で行く？溜池生命？新宿生命？麹町生命？フィレンツェ生命？天下分かれ目の決戦との思いで、関ヶ原生命？

一般名詞？「入口（引受）から出口（支払）まで大切にします」という意味と社長の出口をかけて、「出口生命」？うーん、個人会社みたい。親会社のあすかDBJから出たアイデアは、「万が一のことはいつ起こるか分かりません！あすかあさって生命」。しーん・・・

この際、フランス語とかラテン語とかで新しい名前を作るか！「新しい風」との意味の言葉をかけて、「ノヴェンティス生命」。わけ分からない・・・

というわけで、一見カンタンそうな名前でも、このように苦戦しながらできていっているものなのですね。我々の新会社名を発表できる日がそう遠くないことを、祈っています！

Comments

[投稿情報: Sheldon]

I didn't know where to find this info then kaoobm it was here.

[投稿情報: あろえ]

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

[投稿情報: Daisuke]

保険業法の要請で、生命保険会社は「生命保険」とつけなければならないそうです。乞うご期待！というほど意外感がある名前でもないですが・・・

[投稿情報: 高木]

そうですね。「生命」無くてもいいかも・・・。
それじゃ「出口治明商店」ってどうですか？

[投稿情報: GO]

そもそも「生命」なんでしょうかね？
これまでと違う、それと超えたサービスを提供するのであれば、そこから考え直すのも良いのではないかと思います。
頑張って下さい。

[投稿情報: 高木]

ネットライフ生命、あすか生命、マネックス生命・・・
たぶんどれも違いますね。まったく想像つきません。でも、楽しみっ！！

[投稿情報: 通りすがりの外資生保]

お久しぶりです。

え？社名を変えるんですか？
個人的にはそのままでいいような気がするんですけど・・・「ネットライフ生命」。

『あなた余計な保険掛けてませんか？』
『うちは正味な（ネット）保険をインターネット（ネット）でお届けしまっせ～』

ＢＹ　ネットライフ生命

なーんて＾＾;

[投稿情報: Ｖ７０]

たまにアクセスして一気読みさせていただいております。「ネーミングの難しさ」あまりにも、今の自分とも重なったのでコメントさせていただきます。自分も運用会社を立ち上げようと準備中で、頭の片隅にいつも「社名どうしようかな。」という思いがあります。「名は体をあらわす」とはよく言ったもので、安易に流行に乗ったりしないよう意識しています。御社の新社名が決まりましたら、その意味や、込めた想いをこのブログで読ませてください。認可申請も頑張ってください。応援してます。