丸ノ内線に乗っていたら、車両の向こうに見覚えがある顔が。えーっと、誰だっけ。あぁ、そうだ。留学前に加入していた某外資系生保のお兄さんだ!
彼は確か元証券マン。コンサルタント時代に友人から紹介されたのだが、生保営業に対してなんとなく持っていたイメージとは違って、さわやかで好印象だったことを記憶している。親に「生保入っておかなきゃだめよ」と言われていたこともあって、会って3回目くらいで加入した。
振り返ると、「一応他社と比較しておきたい」という気持ちはあって、彼に対して「他の会社の商品と比較した資料を持ってきてください」とお願いはしたのだが、保険会社の人間が他社のことを話せるわけもなく、このリクエストはうやむやになったまま、まぁ忙しいからいいやと思い、結局どことも比較することもなく加入してしまった。
入る際には、扶養家族がいたわけでもないのだが、「岩瀬夫人」と称してシミュレーションをされて、「若いうちに入った方がオトク」「外資系の貴方なら、これくらいは入っておくべき」と言われて、独身にしては高い保険料を払っていた(先日社員ブログに書きましたが)。
変額の終身保険なので、「運用がよかったら増える」ということもセールス文句の一つで、もらった設計表には運用が「2%の場合、5%の場合、7%の場合」の3つのケースが示されていた。いまだったら、ちょっと問題になりそうな強気な表示。
加入してからは、1年に1度思い出したようにやってきて、「誰か紹介してくださいよ~」とお願いされるだけだった。それでも彼の人柄もあって特に悪い気はせず、生保が必要そうな友人がいたら、紹介してあげたもんだ。紹介料、もらっておけばよかった。
結局、留学前に解約していくらか解約返戻金が返ってきたので、そんなに「損をした」という感覚もないのだが(計算したわけではなく、感覚論)、自分にとってはこの加入プロセスをいま振り返ってみると、生保業界とは関係のない人がどのように生保を見ていたかを理解するのに格好の事例だったりする。
話を戻すと、電車のなかで偶然会った彼。帰国してから一度、新聞記事を見て連絡をしてきたことがったので、僕が何をやっているかは知っている。最初は、かなりびっくりしたそうだが(そりゃそうだ)。改めてもらった名刺には「シニア・コンサルティング・ライフプラナー 副部長」となっていて、順調そう。
「知り合いでアクチュアリーの人間が、岩瀬さんに会いたいと言ってるんですよ。今度紹介してもいいですか?」。相変わらず、商売上手そうな彼。手元に新しい名刺がなかったので、こちらから連絡することを約束して、今日は別れた。
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