注目されていた堀江氏の判決が出た。判決の妥当性については、事実認定や法解釈の問題なのでコメントする立場にないが、改めて考えさせられたのは、善悪・白黒の一方的な見方をするのではなく、物事を多面的に、バランスよく見ることの大切さである。
私たちはつい、「ほりえもんは悪いやつだ」とか「素晴らしい人なのに!」と、善悪二元論的に考えてしまいがちだが、よく考えると、堀江氏には功績もあれば、責められてもやむを得ないような面もある。人の感情としてはそのどちらかを強調したくなるが、多面的にじっくり分析した上で、(自分の中での)net net での評価を下すべきだろう。
似たような問題で、例えば増税に反対するかどうか。誰だって増税は嫌に決まっているが、それにはそれなりの理由がある。正当化する理由をよく吟味した上で、改めて賛成・反対の立場を表明されたい。
日経ビジネスオンラインに連載中だが、投資ファンドもまたしかり。ポジティブな面もあれば、ネガティブな面もある。いずれか一方を過剰に強調するのではなく、両面をどんどん掘り下げていくことによって、「本当の姿」がよりよく見えてくると思い、持ち上げてみたり、下げてみたりしている。
留学中に思ったのは、アメリカ人は特に物事を単純化するのが好きだなぁということ。もちろん、すぱっと結論を言い切ることのメリットもあるのだが、上に述べたような理由から、自分自身は様々なポイントを熟慮した上で、物事への意見を持つようにしたい。
Have a nice weekend! 明日は31歳のお誕生日。
Happy birthday!
仰る通り、ネット上での議論は白黒いずれかに
偏りがちですね。
自分の考えとしては、「白が8、黒が2。白は・・・黒は・・・
といった要素で構成されている。特に・・・のウェイトが大きい」
といった考えを簡潔に示せる表現力が議論において
必要だと考えてます。
投稿情報: タクィ | 2007年3 月18日 (日) 02:50
物事を多面的に捉えて考えることって大事ですね。それで捉え切れなくて失敗しても、その失敗からまた学ぶものがあるし、その学ぶ姿勢で謙虚さや向上心があるかも分かる気がします。今回のホリエモン騒動ではたくさんの人が巻き込まれましたが、それぞれの反応から人を見られて楽しいです。「私じゃなくて、あいつが悪いんだ!」って論調は大好きです。
投稿情報: Hide | 2007年3 月17日 (土) 18:55