ネット生保のビジネスを説明すると、よく聞かれる質問が、「どうやって差別化していくのか?」というもの。
色々な答えの切り口はあるのだが、最終的には「どこよりもいい人材を集めて、誰よりもいっぱい頭を使い、誰よりも早く走り続けること」としかないのではないかと考えている。
例えば、ネットで本屋をやるというビジネスは、誰しも思いついただろうし、実際に何100ものネット書店が立ち上がった。だが、最後まで勝ち続けたのはアマゾンのみ。彼らが買った理由は、何かの秘策があったというよりは、ロジスティクス周りのオペレーションをきっちりやり、レコメンデーションエンジン他、フロントの部分をどこよりも使い勝手よく改善し続けたからではないか。
コンビニ業界でセブンイレブンが圧倒的な強さを誇るのも、これまた秘策があるというよりは、地道にコツコツやりながら、一つ一つの基本をどんどんブラッシュアップしていき、どこよりも早いスピードで進化を続けたからではないだろうか。
ベンチャーはアイデア勝負だとは思わない。勝負の決め手はアイデアをどれだけきちんと実行し、絶えず顧客の声に耳を注意深く傾け、商品サービスを改善し続け、組織として強くなっていけるかにかかっていると思う。個人のキャリアもまたしかり。アイデアや才能ではなく、誰よりもたくさん考え続け、誰よりも努力し、誰よりも学び続けられる人が、いい仕事をできるようになるのではないだろうか。
そんなことを考えながら、今週もお疲れ様でした。皆さん have a great 3連休 weekend!
今週もおつかれさまです。
ベンチャーの勝負の決め手が、着実にアイデア実現や改善などに取組続けるという点、まさに実感値としてありますね。
同じような業界でベンチャーを運営している私の近況でいくと、特に下のような点が、「やってて大切だなあ。。。」と感じます。
・何を実現・達成しようとしているのか、そのイメージやゴールをいつもメンバー同士でブラッシュアップ・確認し続けている
・多種多様なメンバー同時で、オープンな議論や情報交換が行われる環境ができている。さらには、社外の人にも常にオープンな門戸がある
・どんな仮説でやっていて、その結果どうなって、だから次に○○に取り組もう、という流れが全体で共有されている
・こうして検討したプランが、着実に実行されるよう、予算やプロセス・スタッフィングなどが適切に行われている
・実際にお客さまが自分たちのサービスをどう感じていて、何が起きているかをリアリティを持って感じられる手段を持っている
このあたり、設立当初は自分中心で気負って空回りしていたのが、メンバーが増え、日々議論したり、喧嘩したり、盛り上がったりしながら、少しづつ形になるのがたまらないですね。
なんだか、自分の枠を超えた生き物としての会社が「ぐっ↑」と動いていくようなイメージです。
岩瀬さんのところが本気でぐいっ↑とくる時期も近づいている今日この頃、とても楽しみにしています。お互い、よい週末を。
投稿情報: yossy | 2007年2 月10日 (土) 08:30