通った高校は運動会が名物の学校だった。高校2年、3年の団体競技が棒倒し。50人のクラスが一丸となって、フォーメーションや戦術を練って戦う。花形は攻撃の「乗り」役。僕は運動神経は中の上くらいなので、乗り役ではなかったのだが、本番、まぐれで棒に乗ることができたことが2回もあった(乗って棒を倒せたら、運動会の英雄)。
ジャンプするとふわっと体が浮いた感じがあり、棒の上に到着すると、応援席から大歓声が上がる。え?乗っちゃった自分に驚いていると、とたんに守備陣から4本くらい手が出てきて、腕・足をつかまれる。そこからは腕力勝負なのだが、いかんせん力はさほど強くないので、ずるずる引き摺り下ろされる。ああああぁぁぁぁ。運動会の英雄になれるチャンスが、失われていく瞬間。
今日は仕事でご一緒することになりそうな他社の方とランチをしたのだが、彼は高校の大先輩。はじめてカジュアルな雰囲気でお話したのだが、彼も僕と同じ、「本来乗るべきでないのに棒に乗ってしまった経験」を持っていることが判明し、びっくり。同じ学校というだけで非常に親しみがわくのだが、あの体がふわっと浮く感覚や大歓声を浴びる体験を共有しているとなると、もうただの先輩後輩ではなくなる。母校って、不思議なもの。大学にはそういう愛好心はまったく感じないのですが。
そんなことを考えたら、夕方にオフィスにいらっしゃった新聞記者の方も、高校の後輩であることが発覚!今度は逆に、少しだけ先輩面してしまいました。そんな、母校づいた一日でありました。
(追伸:嬉しかったことに、今日の日経金融新聞「行間を語る」のコーナーに、ソニー出井さんと並んで掲載されました!やったー とミーハーなワタクシ)
2年連続勝たせて頂きました。僕はラインの前側だったから、その場で対決していたのかもね。
投稿情報: ニヤ | 2007年1 月31日 (水) 01:19
週刊エコノミストの書評欄に加えて、01/24東京新聞の紹介記事を読みました。パブリシティもお仕事とは言え、ご苦労様です。これからも辛口、甘口の記事を期待します。
投稿情報: snowbees | 2007年1 月24日 (水) 21:05
僕も後輩です。遊撃でした。高2のときは練習で骨折して本番出られませんでした…。
会社にも高校の先輩は結構多く(さらに同期の一人は中・高・大・会社と、すでに12年間同じ組織に属しています 汗)、世代が離れていても運動会の言葉は共通で、ついつい盛り上がっちゃいます。
投稿情報: yoshihide76 | 2007年1 月24日 (水) 00:56
今日はありがとうございました。僕は「乗り」を引き摺り下ろす「立ち衣」でした。あの頃の高揚感に匹敵する感覚を求めて、今も仕事をしているような気がします。内輪のコメントで失礼しました。。。
投稿情報: khd | 2007年1 月23日 (火) 23:16