「戦略コンサル→VC→PEという華やかなキャリア」
最近露出が増えてきて、このような紹介をされることがたまにある。だが、30歳にして4社目に突入した僕は、プロフェッショナルとしてのtrack record 実績で胸をはれるものは、これまでのところほとんどない。確実にいくつもの案件をこなしてきた同年代の友人たちや成功している起業家の方々に比べると、プロフェッショナルとしては意外と「遅咲き」だと思っている。
最初のコンサルティング会社ではなかなかプロジェクト配属に恵まれず、プロジェクト終了時に渡される「通信簿」で高い評価をもらったのは3人の同期の中で一番遅く、辞める直前だったように記憶している。転職したベンチャーキャピタルでは、1件も投資に絡むことができないまま、米国本社がアジアからの撤退を決めた。留学前に移った投資ファンドには2年半在籍したが、やった買収案件もたった一つだけ。3社で色々な経験はすることができ、またハーバードMBAなぞに行ったから、経歴?ばかりはよさそうに見えるのだが、実務での実績でいうと本当にまだまだ何もできていないわけです。
前の会社の上司からよく言われたこと。キャリアは長期戦だ。若いうちに輝けるのはいいことだが、それ以上に10年後、20年後、30年後と自分が輝いていられることが大切だ。だから、焦ったり、飛ばしたりするな。ゆっくり急げ。
そんな彼に教わった言葉で一番好きなのが、「得意淡然、失意泰然」。調子がいいときは、おごることなく淡々とやれ。調子が悪いときは、落ち込むことなく、大きく構えよ。そんな意の言葉は、今でも大変印象に残っている。自分はついつい調子に乗りやすいから、気をつけなきゃ。すぐに結果が出なくとも、思うように行かなくとも、焦ることなく淡々と努力を続ける、そういう心構えはできた。
実務での実績が少ない僕に、ワクワクする新規事業の重責を担わせてくれた投資家の方々には、感謝をしても仕切れない。あとは、自分ができることを、こつこつとやっていくだけだ。昨夜はその上司と忘年会で遅くまで苦手なカラオケをしていて(中学時代からJ-Popsを聞かなくなったので、古い歌しか唄えない・・・)、そんな思いを新たにしたわけだ。
そんなわけで、、、
Everyone have a great weekend!
(明日のRTCカンファレンスに来られる方、パネルディスカッションのあとに声をかけてください~)
助走が長かった分、30歳台が飛躍的に伸びる予感?!
1ツ1ツの案件が成長と自己責任の極みですね~。
投稿情報: eri | 2006年12 月17日 (日) 14:26
謙虚じゃん!びっくりしたあ。そうおっしゃるとおり。最後に勝てばいいんです!
投稿情報: スーパースター | 2006年12 月17日 (日) 11:35
本日のRTCカンファレンス参加させていただきました!
大変興味深くお話を聴かせて頂きました。
特に印象に残ったのは・・・、
ハーバードで論議されていた事、
ビジネスだけではないんですね。
「ハピネス」「ライフバランス」
わたしもよく考えます。いつも堂々めぐりですが 笑
このブログも何回か拝見させて頂いておりましたが、すばらしいキャリアなのに驕ることもなく、すごくフランクな雰囲気の文章を書かれる事に感動し、「なぜ?」と考えていましたが・・・。
ハーバードで議論された事がそうさせてるのでしょうか。今日色々なお話を伺って、勝手に納得して帰ってきました。
外から見た日本等、貴重なお話ありがとうございました!
これからもブログ拝見させて頂きます☆
楽しみにしています!
投稿情報: WORLD | 2006年12 月17日 (日) 00:05