日経ビジネスオンラインに寄稿した記事が、本日アップされました:
連載「投資ファンドは眠らない」第2回記事: 「どん欲さ衰えぬハゲタカの真価」
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要旨は、「バイアウトファンドは中長期的な企業価値を向上させるためのパートナーとして市民権を獲得したようだ。しかし、「中長期的投資」を標榜する彼らは実は2~3年でエグジットすることが多く、事業会社が想定する「中長期」とは感覚がずれていることが多い。もっとも、ファンドが短期で転売をする存在であるとしても、彼らは企業に対して買収のプレッシャーを通じて資本効率を高めることを促したり、企業売買市場に流動性を供給する重要な役割を果たしているので、ハゲタカだと言って非難すべきではない」 というものです。
わが国はどうも極端というか、ファンドについて「ハゲタカだけしからん」と批判してみたり、「事業再生という経済にとってとてもよいことをやっている」と持ち上げてみたり、とかく善悪の価値判断をつけたがる。僕自身も国内にいるときは「中長期の価値創造」と思ってバイアウトをやっていたのだが、本場の米国に渡ってみると、じゃんじゃん短期で転売をしているファンドの姿が。結局、いい・悪いのレッテルを貼るのではなく、冷静に彼らが果たす機能や役割を理解した上で、上手に付き合っていくことが重要だと思ったのでした。それが今回のお話。
Enjoy! 本文はちょっと長いですが。
あとこれって相対的な時間軸の話じゃないでしょうか。2~3年の投資期間でもPEファンドって他の投資家と比べたら十分長期的な投資家だと思うんですが…。表題にあるようにあくまでも投資家なんですから。
投稿情報: ロジャー | 2006年11 月15日 (水) 18:16
別にPEの肩を持つわけではないですけど、中長期が良くて短期が悪いというのはどうしてでしょう。中長期っていうのは目的ではなくて、再生のために中長期はかかってしまうということであって、(素人なのでよくわからないですが)再生がうまくいって短期間に企業価値が増大することってないんですか?PEだってリスクをとってるんだし、うまくいったら早くエグジットしたいんじゃないかとおもったりするんですが、どうでしょう。。。
投稿情報: さんちぇす | 2006年11 月15日 (水) 16:35