最近お世話になっているオイシックスの高島社長の名前が表紙に出ていたので、お昼を食べたお店においてあった「味の手帖」を手に取った。
パラパラめくっていると、「金融資本主義のダイナミズム」という文字が目に入った。「リップルウッド・ホールディングス」ん?
よく見たら、「悪食三昧」というエッセイで、「ハーバードMBA留学記」が取り上げられていました。資本主義のダイナミズムから、ギリシャの漁師の話から、投資銀行を辞めて碑文谷で魚屋をやられている方の話につながって。
さて、この記事でもご紹介頂いているのですが、連休明けについに、ハーバード留学記の文庫版が発売されます!アマゾンでも予約が可能になっています。
タイトルは、みなさんのアドバイスも取り入れて散々悩んだ結果、
金融資本主義を超えて ~ 僕のハーバードMBA留学記
としました。表紙のデザインは、無理を言って、ライフネットのシンボルマークをデザインしてくださった大巨匠、松永真先生にお願いしました。夏らしい、そしてライフネットのグリーンも入っている、とてもステキな表紙に仕上げてくださいました。
内容はかなり編集し、内容を「ベスト集」にそぎ落としたので、メッセージ性がクリアになって読みやすくなっているはず。以下が社内の仲間に読んでもらった感想:
ハーバード留学記を読んだときには、ブログで公開されていたものを本にしたものという印象が強く、一つひとつのエピソードは良くても、一冊の本としてのメッセージが不足していると感じました。
編集にもう少し時間をかければ、すごく良くなるのに・・・と思っていたのをまさに今回の文庫本で実現されていました。
HBSで学んだこと、感じたことの羅列だったものが、HBAで何を学び、何を感じたのか、またそこからどのような思いで今のキャリアに至ったのかというストーリーとして浮かび上がってくるような構成に再編集されていて、まったく別の本を読んでいるかのように感じました。
目次などはまた別途ご案内しますが、今月は本書に加えて、以前「本当のハーバードMBA留学記」としてご紹介した、HBS同級生の英国人新聞記者による著書の邦訳も出版されます。
邦題は、「ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場」で、5月21日発売予定。6月半ばには著者が来日し、出版を記念したイベントがいくつか予定されています。
いずれもHBSの内容を伝えることが趣旨ではなく、今回の金融危機を招いたウォール街の当事者がどのように育まれ、どのようなメンタリティで行動をしているか、ということを読み解くために有用ではないかと考えています。
読書の春!GWには間に合いませんでしたが。
久しぶりに来てみたのですが、snowbeesさんコメントを拝見して、悩んだり当ブログでアンケートを取った割には「結局ありがちなタイトルだった」という印象がブログ読者(とくにアンケート参加者)のみなさんに残ってしまいそうで、うーん少し残念ですかね。
現時点で私がgoogleで検索すると、ほんとにこのアグリエッタ本が上位にだだだっと並ぶので、それこそ初動売上の操作としてSEOが必要なのかもしれませんね。先日の記事じゃないですが。
投稿情報: どどんぱ | 2009年5 月 2日 (土) 16:53
注意:同じタイトルで下記の著書が出版されたので、ミスリードしやすい。従い、「岩瀬本」は、サブタイトルで区別する。
記
書名 金融資本主義を超えて-金融優位から賃金生活者社会の再建へ-
著者名 M.アグリエッタほか著 B.ジェソップほか著 若森章孝訳 斉藤日出治訳
出版社 京都 晃洋書房
出版年月 2009.4
価格 2400円
ページ数 206,3p
大きさ 20cm
原書名 Capitalisme:quoi de neuf?
投稿情報: snowbees | 2009年5 月 2日 (土) 12:01