道頓堀川のカーネルおじさん人形が24年ぶりに引き上げられたことが話題になっていたが、ライフネット生命にもカーネル・サンダースがいる:
理想の生保会社を作りたい」と情熱的に訴える姿には、年齢のハンディを帳消しにする魅力があった。「それができたら死んでもいい、という迫力を感じた。不屈の精神で知られる『ケンタッキー・フライド・チキン』の創業者のカーネル・サンダースはこんな人だったろうと思った」と谷家は言う。
(日経ビジネス 2009年2月16日号)
将来は、銅像でも作って、当社のシンボルマークとともに飾るようになるのだろうか。
同じ記事の中で、
(岩瀬は)「出口と一緒に事業を始めて意見が分かれた場面を振り返ると、0勝10敗だった」と兜を脱ぐ。
という下りがあるのだが、本当にその通り。長年の経験の末に磨かれた「判断力」には、まったくかなわない。振り返ってみても、過去の判断はすべて正しかった。
近くで見てきて、その卓越した判断力の源泉は何かと考えると、
とにかく多くの要素を考慮した上で、最良の意思決定を行う
ということにある。
僕が3つくらいの要素を材料に一つの意思決定をしようとすると、出口は「もちろんそれは考えたんだけどさぁ」と前置きをしたうえ、自分が思いつきもしなかったような要素をさらに8つくらい考えていて、それらを踏まえた意思決定をしている。例えるなら、自分は裏をかいたつもりが、裏の裏の裏の裏の裏くらいまでみすかされている気分。いつも、自分の未熟さを痛感させられる。
それは、論理と感性、短期と長期、収益とブランディング、多様な関係者の利害、様々な相反する要素を多面的に考慮することである。すごく遠くのこと、会社の10年先を見据えながらも、目先の一人のお客様も大切にする。
いまはまず真似しようとして、意思決定をする上では、何か自分は見落としていないか、いろいろな人の意見を聞いて、できるだけ多面的な要素をあぶりだし、それをもとに判断するようにしている。
そう簡単には身に付かないのですが、身近にメンターがいるのはとてもありがたいこと。みなさんも、ぜひ「自分の教育係」となってくれるような先輩を見つけるようにされたらよいと思います。
今日は午後から松本です。よい週末をお過ごしください。
先日、伊藤塾での講演会を聞きに行きました。
名刺ありがとうございました。
自分なりの考えを持つにいたりましたので、ブログに書き、トラックバックさせていただきました。
投稿情報: 小嶌健嗣 | 2009年3 月15日 (日) 15:53
松本に足を運んで頂き,ありがとうございました.
別世界の方の話を聞くことが出来,本当にうれしかったです.
少し顔がこけている様に見えましたが..
講演を聞いて以下のことを思いました.
出口社長のおっしゃる,生命保険における共助とは,どういうことを言うのだろうか.
また,どのような過程又考えを踏み又は触れそのように思うに至ったのでしょうか.
投稿情報: tomoharu | 2009年3 月14日 (土) 11:02