年末に社員と面談をしていて改めて感じたことが、いかにコミュニケーションが足りていなかったか、ということ。毎日顔を合わせて席を並べて仕事をしていると、何となくお互いのことを分かっているつもりになるが、
「え?Aさん、そんな風に思ってたんですか?」
とか
「岩瀬さんがそんなことを考えていたなんて」
というセリフが、何度となく交わされた。
相手の話をもっと注意深く聞こうという努力が足りなかったなぁ、というのは何となく分かっていたのですが、自分は思ったこと、考えたことをその場で話しているつもりだったし(「思いつきで指示を出さないでほしい」とよく注意されます・・・)、ブログやらインタビューやらいろいろな場面で考えを発信しているので、少なくとも自分がどのように感じているかは皆に分かってもらっているつもりだったが、なかなかそうはいかないみたい。
ちょっと偉そうにブログで「かくかくしかじか あるべきだ」と論じていることが、振り返ってみると自分自身は全然できていない、そんなことを表す例でした。
来年は、もっとコミュニケーションが密に取れるような工夫をしなければ。きっと、皆さんの身の回りでもこういうこと、ありますよね。
中国の現地法人に駐在している苗村屋といいます。岩瀬さんのブログは、いつも楽しく拝見してます。
スタッフとの対話と言うのは、とても重要ですが難しいですね。特に海外では言葉や文化の違いから、なかなか本音が聞けない。また、日本にいたときよりも立場が上になってしまったので、相手も身構えてしまっています。
私もボーナス支給前にあわせて各人と面談を行いました。人事評価の話などは淡々と済ませて、普段の仕事や悩みはないかと話題の矛先を変えてみたところ、急に泣き出す人がいたりして、びっくりしました。まだまだ知らないことがいっぱいです。
こういった一対一の面談に加えて、普段から話しやすい雰囲気を作ることも大切なのでしょうね。
本年もよい年になりますように!
投稿情報: 苗村屋 | 2009年1 月 1日 (木) 09:53
今年の会社の社員旅行で、他人に物を伝えることの難しさに関するワークショップを実施しました。ここで学んだことは、日本語で、日本人とのコミュニケーションであっても、自分が伝えた、と思っていることと、聞いた側の理解は一致しないことが多い、ということでした。
相手の理解度を確認しながら、自分の伝えたいことを明確に伝えていく、とても難しいことですが、とても重要ですよね。
投稿情報: ゆき犬 | 2008年12 月26日 (金) 09:08
岩瀬さん、おはようございます。
良い話ですね。
ブログや講演など不特定多数に一方通行で意見表明や持論展開をせねばならない立場は、受け手ひとりひとりの考えや温度を汲み取りながら細かい合意形成をしつつ、自分の話を進めることができないので神経を使いますよね。組織におけるマネージメントも管理スパンが大きくなればなるほど、ひとりひとりとのコミュニケーションを維持していくのはなかなか難しいことだと思います。
それでも悩みつつも信念と勇気を持つこと、正しいと思うことを続けることが大切な気がします。
私自身もお客様とのコミュニケーションの場で、そして社内での後輩たちへのアドバイスの場でも色々と悩みます。お客様からみたら生命保険の掛け方、我々提案サイドからみたら生命保険の勧め方に「普遍的かつ完全な正解」はないと考えているからです。
それでも生命保険の社会的意義やあり方、その機能や解決できる課題、そしてデメリットなどについて深く深く考え、真剣に悩み続け、そして真摯に発信を続ければマーケットも社内も受け入れてくれることと思います。
御社もまもなく仕事納めかと思います。
よい年をお迎えください。
投稿情報: 通りすがりの外資生保 | 2008年12 月26日 (金) 09:00