専門性の高いプロフェッショナルが官と民を行ったり来たりすることを、英語で revolving door (回転ドア)という。確かに、米国では優れた実績を残した民間人が政府高官ポストを務めたり、政府の要職に就いていた人間が(名誉職ではなく)大きなビジネスで活躍することが少なくない。
Wall Street Journal の記事("Paulson to Tap Advisor to Run Rescue Program", Oct 6 2008)によると、ポールソン財務長官は国の不良債権買い取りプログラムの責任者に、財務次官補であるニール・カシュカリ氏を任命するとの見通し。7,000億ドルもの資金を預かる立場にある同氏はゴールドマン出身のバンカーだが、35歳とのこと。GSでも最後のポジションは投資銀行部門のヴァイス・プレジデント(日本の会社で言うと、課長~部長のイメージ)なので、それほどシニアでもなかった様子。そのポジションなら、同世代のお友達がたくさんいます。
仕事をする上では年齢は関係ないのですが、これほど重要なポジションに、この年齢の人が就くことは、日本では考えられない!わが国の政府も、より幅広い人材を上手に登用できるようになればいいのですが。
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