遅ればせながら、ペイリンの副大統領受諾演説の映像をYoutubeで見てみた:
45分の長い映像、飛ばし飛ばしでも見ることによって、アメリカ人のお祭り騒ぎ好きな習性を思い出しつつ(ちょっと盛り上がることを言うと、すぐに大騒ぎで拍手と声援が入る)、候補者本人の雰囲気が分かった気がした。個人的には、オバマの「デビュー戦」となった2004年のケリー応援演説が、やはり強烈に印象に残っているが。
わが国では小泉首相以降、まるでスポーツ新聞の見出しのように、テレビのひとコマで印象に残る一言を言えるかどううかという、政治のワイドショー化が進んだ。福田首相辞任後の野党幹部のインタビュー回答を見ていても、いかに記憶に残る一言を連呼し続けるか、ということを意識しているように思った。
しかし、これにせよ、従来のがんじがらめの政見放送にしても、そもそも放送枠が限られている地上波テレビだからのこと。いまやYoutubeやニコニコ動画のような、「紙面」を気にしないでいい媒体があるのであり、米国では明らかにYoutubeでの政治報道が多いように思う。わが国でも政治家が45分くらい演説するような映像を、いくつも流して、我々の自由な評価を許すような環境を作ってもらえないものだろうか?
15秒のパフォーマンスでヘッドラインをつかむ必要な資質と、45分の演説によって人の魂を揺さぶるのに必要な資質は、明らかに異なる。私は前者よりも、後者の資質を持った人材に自分の国の将来を託したい。言葉の力によって人々に希望を与え、感動を与えることできる政治リーダー(田中角栄って、そんな感じだったのかしらん?)の出現を、待ち望みたい。
http://www.youtube.com/user/LDPchannel
自民党もとっくに初めてます。
投稿情報: figure8 | 2008年9 月19日 (金) 16:53