司法試験とか、とても縁遠い世界になっていたのだが、今年の新司法試験問題は、以下のエントリーを読んでいると、なんだかとっても楽しそう:
「架空循環取引や粉飾決算が登場したり、親子上場問題が出たり、怪しげなM&A投資アドバイザーが活躍したり、利益のためなら多少のコンプライアンス違反に目をつぶる銀行マンが登場したりと、まさに世相を反映した民事系問題ですね。」 (ビジネス法務の部屋 より)
僕が受けていた頃は、会社法(当時は商法)の問題は、もっと無機質なものだった:
株式の併合又は分割と資本との関係について論ぜよ。
(平成8年・商法第1問)
いまでも、ちゃんと答えられなそう。しかも、口述試験では「有限会社」(出なそうなので勉強しないマイナーなトピック)について聞かれて、まったく答えられずに落ちてしまいました。
ちなみに、司法試験の問題って、普段は目にすることがないと思うのですが、意外と興味深いのですよ。たとえば、
甲は、乙から「強盗に使うのでナイフを貸してくれ。」と依頼され、これに応じてナイフを乙に渡した。その後、乙は、丙・丁に対し、「最近、知り合いのAが 多額の保険金を手に入れたので、それぞれがナイフを準備してA宅に強盗に押し入ろう。」と持ち掛け、3名で計画を立てた。ところが、乙は、犯行当日の朝に なって高熱を発したため、「おれはこの件から手を引く。」と丙、丁に電話で告げて、両名の了承を得た。しかし、丙・丁は予定通り強盗に押し入り現金を奪っ た。甲及び乙の罪責を論ぜよ(特別法違反の点は除く。)。
(平成7年・刑法1問)
いまだったら、保険金というところでいろいろと別の論点が気になってしまいそうですが。
昔はつまらなかった、大学入試の現代国語の問題とか、いまやったら面白そうですね。探してみようっと。
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