生命保険とは、いったい何なのか?
その本質・真髄を本当に理解するまでには、きっと何年もかかるのだろうが、その時間をちょっとでも圧縮したいと思い、ここのところ、色々な文献を読み漁っている。その中の一冊、「生命保険史」(H.ブラウン、明治生命100周年記念刊行会)は古典中の古典。
第一章が「古代」ではじまるのだが、そのあとに続く言葉をみてびっくり。
「古代(375年まで)」
・・・375年って、ちょっと、遡りすぎじゃない??
扶養者の死後に備えて、遺族のために資金を用意するという仕組みは、ローマ時代からあったとのこと。もちろん、これが現代的な意味での、保険数理に裏づけられた「生命保険」という姿になるには、18世紀まで待たなければなりませんが。
ざっと飛ばし飛ばしで読んだだけなので、まだ自分のなかで咀嚼できていないが、どうやら現代的な生命保険に至るまでの歴史上、切っても離せないキーワードは、「友愛」「年金」「賭博」「確率」「泡沫」「監督」のようです。
最後に、印象に残った1文。アメリカ生保の発展を支えた、エリザー・ライト(1804-1885)の言葉:
「生命保険は、文明がこれまでにもたらしたものの中で、悪党がもっとも利用しやすい、便利で永久的な巣窟であると信ずるようになった」(p.362)
あと、3日です!
期待しています!
頑張ってくださいね。
投稿情報: 名もなき | 2008年5 月15日 (木) 09:43