日曜日の午後は文楽を見に行ったのち、人形遣いの吉田勘弥さんを囲む飲み会に参加。いつも観客として見ているので、一緒にお酒を飲みながらお話しすることができて感激。
少し前のFACTAでも記事が出ていたが、文楽は後継者の育成が大きな課題。歌舞伎のように世襲がないこの世界では、普通の研修生制度が取られているが、何年か前の研修生は全員やめてしまったとのこと。
現代的な課題としては、「師匠が長生きするようになったので、出番が回ってくるときは60歳くらいになってる」とか、「足遣いを15年やるが、いまの若者は背が高いので、かがむと腰が悪くなる」といった問題もあるとのこと。
このようななか、勘弥さんは積極的に新しい時代の文楽のあり方を模索されている。自分の事業が軌道に乗ったら、NPO的に文楽協会の戦略とか考えさせてくださいねー、とお願いをしたら、快諾いただいた。
留学中にクラスメイトたちがカーネギーホールやらニューヨークバレー財団の手伝いをインターンとしてやっていたときに思い描いた、「日本の文楽の維持発展のために貢献したい」という目標に向かって、一歩進むことができた一夜でもありました。
最近のコメント