先日オフィスにいらした某会社の部長さんに、「『ハーバードMBA留学記』の『あなたの意見に猛反対』というエッセーが非常に気に入って、コピーして部内全員に配って読まました」と言って頂けた。どうせなら全員分、本を買ってくださいよー と心の中でちょっとだけ思ったが、それでもとても嬉しかった。
この話は、留学中の授業で学生の間で何度となく "I strongly disagree!" というやり取りがなされるのを目にし、最初は少し戸惑ったが、これがあくまでも健全で生産的な議論を行うために必要であることを痛感した、という話。相手に猛反対しても、その人の人格を否定するわけでもなく、あくまで「意見」に反対するに過ぎず、終わったらけろっとしているのである。
現在、当社では新しいウェブサイトと基幹システムを構築しているのだが、これには経営陣と多くのスタッフが、かなりの細部にまで関って、連日議論を交わしている。今日は特に白熱し、皆がものすごいこだわりを持ってやった。文字通り老若男女、そしてITに詳しい人も知らない人も、保険に詳しい人も詳しくない人も(この多様性が当社のウリ)、皆が一つの目的に向かって、職人のようにディテールにこだわりぬいて、情熱をもってお互いの意見に猛反対しあっている。
そんな光景を見ながら、ずっとこれを続けることができたら、いつか我々に成功の女神が微笑むに違いない、熱気のこもった会議室で、そう考えていた。
そう言えば英語で "agree to disagree" という言い方を聞いたことがありますが、日本人にはすぐに腑に落ちないけど向こうではこれが普通なんですよね。
投稿情報: ryota | 2007年9 月14日 (金) 14:17
そうなんですよー。細部に 神は宿る
投稿情報: Daisuke | 2007年9 月13日 (木) 18:16
細部に神は宿る
ですよね
投稿情報: ボブマリお | 2007年9 月13日 (木) 10:10