23日の土曜はクリスマス・ディナー第一弾。日仏学院のお庭にある、ラ・ブラスリー。市谷~神楽坂界隈の閑静な立地、素朴なフランスのカフェの佇まいであるこのお店は、シンプルで飾らない味、食事中に外で子供を遊ばせておけることもあって、同僚とその家族を交えたこの日のファミリー的催しには格好のロケーション。転職した米系ベンチャーが1年足らずでコケテから4ヶ月ほど、失業保険をもらいながら通ったここ日仏学院、懐かしく想い出しました。
24日の日曜は、朝早く焼きたてパンを買いに自転車出かけて、あとは年末の大掃除と年賀状書きであっという間に一日が終わる。夜は豪勢にも、ここまたお気に入りの寿司屋、学芸大前の芳勘へ。ロマンチックなクリスマス・イヴに、さすがに寿司屋は混んでないだろうとタカをくくったが間違い、大盛況で予約が無ければ入れないところでした。
話は代わって、、、週末、気になった話題。
・ Foreign Affairs誌掲載論文 "Hands off Hedge Funds" (ヘッジファンドは市場全体のリスクを減らすものであり、増やすものではないという論旨)。「ヘッジファンド悪者論」一辺倒の議論に対して、きちんとロジカルに彼らが市場で果たす役割を説明して、一石を投じています。なんせ、超一流誌のフォーリン・アフェアーズなので。詳しくは、また機会を見つけて論じることとしましょう。
・ あとは、教育再生会議座長の「塾廃止を検討」といったニュース。正直、センスの無さに呆れてしまいました。きちんと背景などを理解していないのですが、額面どおりに受け取ると「公立の食堂がまずいので皆が民間のレストランに行っている、これでは困るので民間のレストランを廃止しよう」という議論と同じにしか聞こえない。これは原因と結果を取り違えており、本末転倒という気がする。これを見て、教育再生を論じる人間として大学の先生の適正を疑ってしまいました。利用者の視点がまったくないよ。
そんな、諸々のことを考えた、クリスマスウィークエンドでした。
追記: 土曜の日経3面の下に大きく書籍の広告が出ました!お陰で、アマゾン+リアル書店での売れ行きがまた伸びている模様。しかし、夏に取った半そでの写真を、この季節に使うのもいかがなものかと・・・
例えば、
スティグリッツの様に、
学生時代は本当に貧しかったと
後々になって言える
エリート
は日本では少ないですね。
筑駒や開成の生徒達ですら、
塾に通わなければ東大文一に
現役合格出来ない状況では、
地方の公立校で勉強している優秀な生徒や
塾に通う余裕の無い家庭の無い優秀な生徒がワリを食ってしまいます。
ポテンシャルには優れているけれども、
家庭が裕福でない生徒が、
ポテンシャルに乏しくとも、
恵まれた環境で育った生徒に
受験で弾かれてしまうのでは、
国全体での
プラスマイナスを考えた時に
確実にマイナスです。
例えば、
近年の数学オリンピックで
常に日本を上回る成績を収める
中国では、
家庭が貧困であっても
優秀な生徒には
寮費学費等免除で
エリート校で学習する機会を与えています。
diversity
と言う意味でも、
裕福でない家庭からでも
開成や筑駒といった
エリート校に通える様になれば、
学校自体、そして
エリート校に通う
裕福な家庭の生徒達にも
プラス面があると思います。
もちろん、
飛び抜けた天才というものは、
受験という壁すらも
いとも容易く飛び越えてしまうと
思いますが。。。
環境というのは、
良い教師に巡りあう事も
必要ですが、
それ以上に学友の質
が一番重要な要素だと
思いますから。
Daisuke さんには
本当に期待しています。
(勝手な期待ですいませんが。。。)
色々と大変な事も
あると思いますが
頑張ってください。
投稿情報: yoshitaka | 2007年2 月 4日 (日) 19:39
yoshitakaさん、補足コメントありがとうございます。教育は、本当に考えさせられるところが多いです。自分も、将来は何らかの形で「教育再生」に少しでも役立てることができたらいいな、そう思っています。岩瀬
投稿情報: Daisuke | 2007年1 月 5日 (金) 23:57
伊藤塾での
講演会で発言させて頂いたものです。
野依氏の発言の真意は
塾に行く事を前提に学校教育を行うと、
塾に行くお金の無い低所得者層の
優秀な子供が割りを喰うってトコロなんでしょうね。
岩瀬さんがおっしゃっていたように、
民間で奨学金を充実させて行くのと、
学校側の取り組み
(成績優秀者は学費免除など)
で変えて行くしかないでしょうね。
ただ、塾に行かなければ
トップスクールに受からない状況は
なんとかしなければ行けないのも
事実です。
投稿情報: yoshitaka | 2006年12 月29日 (金) 22:43
こんちは。
骨の髄まで社会主義を愛する国民性、ということですかね??
特に50代以上で顕著な気がします。
「みんな我慢してるんだから、お前もがまんしろよ。それが品格だ。」みたいな。
アントンプレナーたたきも根は一緒と思います。こういう国民性、第二次産業が中心の時代はすごい強みだったんだろうけどポスト産業主義のこれからの時代きついよね~と思ってしまいます。
でも君みたいな人がいるのが救いかな、と。
投稿情報: たに かず | 2006年12 月29日 (金) 21:03
はじめまして。
先日の高校単位未履修問題の際は「高校は大学受験のための予備校ではない!」と言われていましたが・・
高校がダメで、塾もダメなら、どうしたらいいんでしょう?
勉強は高校までで十分ということでしょうか・・
投稿情報: 空色 | 2006年12 月26日 (火) 00:24
私も、「塾廃止を検討」には正直びっくりしました。あまりにも本末転倒。。。
投稿情報: secret | 2006年12 月25日 (月) 20:34