最近仕事で知り合った人と、二度ほど食事に行った。一回目はグループで、二回目は二人で行き、二回ともその人が選んだ店に行ったのだが、その店のチョイスで、その人がどんな仕事の進め方をする人なのか、分かった気がした。どんなambienceが好きで、どんな味が好きで、どんなワインの選び方をして、店員とどんなやり取りをするのか見ていると、その人となりが見えてくる気がする。
一度目の会食後に抱いていた仮説が、二度目の店選びで確信に変わり、その後彼のことを知る別の人物に聞いた色々な話によって証明された。それはいい・悪いとか有能・無能といった単純な判断ではなく、何を大切に思っているかとか、人とどのような付き合いをするか、意思決定の場面でどのような判断をするかなど、色々と微妙なニュアンスを含むものだが。
人の性格やtasteというのは面白いもので、どれだけ取り繕っても隠しようがないくらい、日常生活の行為に多面的に表れる。例えばそれは好きな音楽とか服だとか、車の運転の仕方とか麻雀の打ち方だとか、筆跡だとか、そしてもっとも分かりやすいのはどんな相手と付き合うかなのだろうが、注意深く見ていると表れている。
そして、誰もが無意識のうちにやっていることだが、ボクは人に出会うたびに、様々な面からたえずその人となりを知ろうとしているようだ。そして、「会食の場の選び方」というもの一つとっても、その人がどんな人間なのか、結構分かるということに気がついた。(もちろん、それまで抱いていた人の評価が、そのつきあっている相手に会って大きく修正されたことも少なくない。)
最近はなんだかせっかちになり、じっくり時間をかけて知っていくというより、できるだけ短時間で相手のことをより多く知りたいと思うようになってしまった。いずれにせよ、大切なのは背伸びをしたり本当とは違う自分の姿を作ろうとすることでなく、その「本当の自分」がどのような姿であるか、認識することなのだろうが。小難しいこと書てみましたが、女性の皆様、デイトのお誘いはお気軽に!店はワタシが取りますので。
これは本当にその通りですね。
だから、会食や自分の趣味を話すときはとても構えてしまいます。
場面によって、「好きな音楽」を変えたりするんですが、そういう行動自体も含めて「自分を表している」んでしょうね、きっと。
投稿情報: 風街ろまん | 2006年11 月24日 (金) 13:19