週末、プライベート用の年賀状を発注しようと、近所の写真屋でチラシをもらってきた。見ると、デザインがたくさんあって、なかなか楽しい。
「趣味が合うものがなかったら Power Pointで作ってPdfにしてメールで送ればいいか」くらいに思っていたのだが、「おっ、いいじゃん」と思えるデザインがあったので、あいそうな家族写真を探してきて、ウェブ上で申し込んだ。ピックアップも近所のコンビニでできるから、なかなか便利。
郵便局が民営化されて、年賀状を出すよう促すため、R25やら六本木ヒルズやらで大々的なプロモーションをやっているのが気になった。「年賀状を出しましょう!」と言われても、「メールでもいい」と考え始めている人たちの心を揺さぶるには、足りないのではないか。
思うに、郵便局が投資すべきはむしろ商品開発の部分で、たとえば僕が週末に思ったように、「おっ、このデザインいいじゃん」という風にデザイン性に優れたものや、キャラクターものなど、種類を圧倒的に増やすことに注力するとか、「これなら簡単に出せて、かつ手紙ならではの想いが伝わるなぁ」とかウェブベースで申し込める、メールやウェブとのハイブリッドで動く年賀状とか(バーコードをつけて、ケータイで認識するとウェブページが立ち上がるとか)、スタンプメーカーと組んで、簡単でおしゃれな自家製スタンプをウェブで注文できるようにするとか、新しいタイプの年賀状送りの「スタイル」を提案していくべきではないか。
すなわち、郵便局自体は年賀状の「通信インフラ」に過ぎないので、インフラを盛り上げるためにコンテンツや商品に対して、キャリア側もどんどん投資をすることが必要、ということだ。
また、営業も直販チャネルたる郵便局のみならず、「代理店」チャネルとなる写真屋やコンビニなどにも、積極的にサポート体制を設けて、大々的に「年賀状の復活」を盛り上げていくことができるのではないか。
さらに、当社でも「会社で年賀状出すか否か」で議論をしたのだが、法人需要も縮小しつつあると思うので、大手法人向けに気の利いた営業をすることも必要ではないか。
自分たちのマーケティング戦略を普段から考えているので、つい、人さまのマーケティングについても、考えてしまいました。
> sasuga-san
転送しておいてください!なーんて。郵政のリソースを本気で活用してビジネスをやったら、すごいポテンシャルはありますよね。
投稿情報: Daisuke | 2007年12 月18日 (火) 21:27
さすが元コンサルとしての手腕がうかがえるエントリーですね。そのまま日本郵政の企画担当の方々に教えてあげたいですね。
投稿情報: sasuga | 2007年12 月11日 (火) 14:33